長年、廃盤になっていたジミ・ヘンドリックスの『ザ・クライ・オブ・ラヴ』と『レインボー・ブリッジ』が9月1日にCD、ヴァイナルとデジタルでリリースされた。どちらもヘンドリックスの遺品の中のレコーディングから発見されて1971年にリリースされた作品だ。

10月25日と26日に恵比寿ガーデンホールで開催される〈ライブ・マジック〉は足を運ぶ価値のあるイベントだ。音楽通のピーター・バラカンによるキュレーションによって、オースティン出身のシンガーソングライターのスタンリー・スミス、ドブロ/スライドギターの達人ジェリー・ダグラス、ニューオリンズのピアニストのジョン・クリアリーとレトロ・ソウル・グループのブークー・グルーヴ、日本勢は細野晴巨と高橋幸宏、中村真理、沖縄出身のファンク・バンドのブラック・ワックスなどが出演する。

イギリス出身でLAを拠点に活動する新人バンド、ナイトメア・アンド・ザ・キャットのデビュー・アルバム『シンプル』(キャピトル 
レコード)が注目を集めている。バンドのメンバーのジャンゴとサム兄弟は、ユーリズミックスのデイヴ・スチュワートとバナナラマのシヴォーン・ファーイを親に持つ音楽業界のサラブレッドだ。サムが以前にロンドン発のバンド、ブロンデルで活動していたことを覚えている人もいるだろう。ブロンデルは2枚のアルバムを発表した後に解散。ファースト・アルバムは高い評価を得て、2007年には来日公演も果たした。今作のアートワークは、一流雑誌や有名企業の広告を手がけ、玩具のデザインやディズニーのTVアニメシリーズ『ティーチャーズ・ペット』の生みの親としても有名な“ポップ・シュールレアリズム”アーティストのゲイリー・ベースマンが手がけたことでも話題を集めている。

ブロンディのギタリストのクリス・ステインが1970年代と80年代に撮影した写真集『クリス・ステイン/ネガティヴ:ミー、ブロンディ・アンド・ジ・アドヴェント・オブ・パンク』を近日中にリリースする。ブロンディの結成前、ステインはニューヨーク・スクール・オブ・ビジュアル・アーツで写真を専攻する美大生だった。

プリンスが2つの新作アルバムを9月29日にリリースすることを発表した。そのひとつ『プレクトラム・エレクトラム』は新たに結成されたプリンスのオールガールズ・バンド、サード・アイ・ガールとレコーディングされた作品だ。もうひとつはソロ・アルバム『アート・オフィシャル・エイジ』で、どちらもワーナーブラザーズからリリースされる。18年前に契約を破棄してワーナーを去ったプリンスだが、ようやくしこりが消えて復縁に至ったようだ。

ファットボーイ・スリムが10月19日に幕張メッセで来日公演を行なう。また、オープニング・アクトとしてスティーブ青木とサカナクションが出演する。

布袋寅泰の新作アルバム『ニュー・ビギナーズ』が10月1日にリリースされる。今作にはイギー・ポップがゲスト参加している。

シングル「オール・アバウト・ザ・ベース」が世界的ヒットとなっているミーガン・トレイナーだが、同曲がK-POPのコヨーテの「ハッピー・モード」(2006年)を盗作した容疑で起訴された様子だ。

2011年8月27日に「VMAはMTVが年1回まだ自分達は音楽を大切していますよっていうフリをするためのものだ。俺はいま砂の上に“VMAのくそったれ”って書いているよ。」とツイートしたマルーン5のアダム・レヴィーン。しかし、2014年8月6日には「皆さん、2014年VMAへのマルーン5の出演が正式に決定しました!当日が待ち切れないよ。」と真逆のツイートしている。

バンジョの達人ベラ・フレックがアビゲイル・ウォッシュバーンと初のデュオ・アルバム『ベラ・フレック&アビゲイル・ウォッシュバーン』を10月7日にラウンダー・レコードからリリースする。2人は今秋に全米ツアーを行う予定だ。