フェイス・ノー・モアが2015年4月のリリースに向けてアルバムをレコーディング中だ。クランプス、リンク・レイ、スージー、そして“ブラックメタル少々”からの影響を取り入れたという今作はバンドの自主レーベルからリリース、シンガーのマイク・パットン主宰のイピキャック・レコーディングス(Ipecac Recordings)がディストリビューションを担当する。1998年に解散したフェイス・ノー・モアは2009年に再結成し、精力的にツアーを行なってきた。今作は1997年以来の新作アルバムとなる。1990年に『ザ・リアル・シング』、1995年には『キング・フォー・ア・デイ』でプラチナ・ディスクを受賞したバンドは、その予測不可能かつ個性的な音楽でコアなファン層を築いてきた。

11月7日よりアメリカで公開中のジュディ・アーヴィング監督の新作ドキュメンタリー映画『ペリカン・ドリームス』が話題を集めている。サンフランシスコを拠点とするアーヴィング監督は映画『ザ・ワイルド・パロッツ・オブ・テレグラフ・ヒル』で高い評価を受けた。また、ペダルスティール・ギタリストのブルース・カファーンが手がけた今作のサントラも素晴らしい。これまでにジェイク・シマブクロ、REM、アメリカン・ミュージック・クラブ、クリス・アイザック、トーマス・ドルビーなどとレコーディングを行なってきたカファーンの音楽は、映画『ボブ・ディランの頭の中』やNHKの『地球に乾杯』など多数の映画やテレビ番組にフィーチャーされてきた。

来年リリース予定のボブ・ディランの新作アルバム『シャドーズ・イン・ザ・ナイト』がフランク・シナトラの名曲のみで構成されたカバー・アルバムになるという噂が飛び交っている。ディラン自身が彼の世代を代表する優れたソングライターであることやシナトラの歌声とは全く異質なしゃがれ声なのを考慮すると、どうにも奇妙な組み合わせに思える。一方で、ディランは『地下室』の6枚組バージョンを11月4日にリリースする他、『地下室』期に書いた未発表歌詞にエルヴィス・コステロ、マーカス・マムフォード、ジム・ジェームスをはじめとするルーツ系のアーティストが曲をつけて参加したプロジェクト・アルバム『ロスト・オン・ザ・リバー:ザ・ニュー・ベースメント・テープス』を11月11日にリリースする。

テイラー・スウィフトの新作アルバム『1989』が全米で発売第一週目に128万枚のセールスを記録した。これは、2002年のエミネムの『ザ・エミネム・ショウ』を上回る発売第一週目の最高セールス記録となる。このアルバム収録の先行シングル「シェイク・イット・オフ」はユーモアー溢れるMVの影響もあり世界的大ヒットに。現時点では、今年度リリースされたアルバムでミリオンセラーを達成した唯一の作品となっている。