May 30 2019

Spotifyがロイヤリティ増額に反意、バッシングに

作曲者のオンライン収入を守るためにアメリカで決まったロイヤリティ増額の取り決めに対して、アップルが受け入れたのに対し、スポティファイが拒否の姿勢を示したことで、スポティファイは多くの作曲者や、音楽業界のリーダー達から激しい非難を受けている。全米音楽パブリッシング協会や多くの作曲者がこのムーブメントをリードしている。アーティストらに敏腕マネージャーとして名高いアーヴィング・アゾフはツイッターで「アップルはアーティスト・ビジネスを理解している。Google、パンドラ、スポティファイは全くわかっていない」と意見を表明。アリアナ・グランデ、フォール・アウト・ボーイやグウェン・ステファニに曲を提供しているソングライターのジェイソン・トランターは「曲が存在しなければこれらのテクノロジー会社には売るべきものがないだろうに。恥ずべきことだ」と言っていたと言われている。音楽業界でのトップ弁護士であるダイナ・ラポルトはもっとはっきりと「スポティファイ、なんて安っぽいゴミ野郎なの。ふざけた寝言をどっかにやってちょうだい…恥を知るべきです」と発言。多くの言葉が投げつけられる中、アーティストらと仲の良いスポティファイ版権事業の世界統括部長だったアダム・パーネスは6月3日に有効となる退職届を提出したという。

May 30 2019

Streetlight Cadenceが6月新譜をリリース

ストリートライト・ケイデンスが新譜『Momentary』を6月18日にリリースする。このバンドはホノルルのストリートで活動を開始、その後数々のバンドバトルを勝ち抜き、ハワイのナ・ホク賞の「オルタネイティブ・アルバム」賞を受賞。活動を広める為、ロサンゼルスに移住し、またストリートで活動するもディズニーランドやユニバーサルスタジオ他、様々なクラブなどでのギグも行う。また、ストリートの活動を記録したビデオ「Will Play For Food」をハワイのテレビで放映した。このテレビシリーズでは、東京を含む数々の大都市での路上ライブの様子が含まれ、多くの観客に囲まれて、警官に睨まれる様子なども写っている。「Will Play For Food」は安価な機材で記録されているが、彼らの技術の高さ(多くの場合、スタンダードなロックの楽器に加えヴァイオリン、チェロやアコーディオンを使用)や彼らの溢れるユーモアのセンスが光っている。バンドにとって驚いたことに、このテレビシリーズはエミー賞にノミネートされた。こちらの賞は9月22日に決定される。

May 22 2019

ByteDanceがストリーミングサービスの開設準備

中国のネット会社、バイトダンスが国際的な音楽ストリーミング・サービスを開始予定で、すでにインドのレーベルT-シリーズやタイムズ・ミュージックと契約を完了した。バイトダンスはショート・ビデオ・アプリのティックトックを所有。ティックトックは非常に高い人気を誇り、世界中で10億回もダウンロードされている。国際的なレーベルであるワーナー、ソニーやユニバーサルはまだ契約に至っていない。彼らはバイトダンスがティックトックが使用している大量のアメリカ、日本、韓国の音楽に対する支払いを全くしていないため、ストリーミングへの契約をするためにはティックトックとの契約をしなければならないとしている。バイトダンスは2012年にソフトウェア・エンジニアの張一鳴が設立、現在750億ドルの市場価値があるとされている。これはスポティファイの約3倍に当たる数字だ。

May 22 2019

Borisが8月にダブルアルバムをリリース

日本発のパワー・バンド、ボリスが8月にサードマンズ・レコードから新しいダブル・アルバム『Love and Evil』をリリース、8月から9月にかけてアメリカツアーを行う。サードマンはホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトが立ち上げたデトロイトのインディーズ・レーベルで、今後ボリスの『あくまのうた』『Feedbacker』も再販する。

May 22 2019

8月に予定されていたWoodstock 50が中止になるか?

8月の16日から18日に予定されていたウッドストック50は、1969年に開催されたオリジナルのウッドストックを記念したイベントになる予定だったが、現在許可関連、構造的な問題を抱え、中止の危機に瀕している。1969年のウッドストックにも参加していたオーガナイザーのマイケル・ラングによると中止はないということだが、スポンサーの電通とプロモーターのスーパーフライ(ボナルーやアウトサイド・ランズなどのアメリカでの大きなイベントを開催している)はすでに撤退している。このフェスには、ジョン・セバスチャンやカントリー・ジョー・マクドナルドやメラニーら1969年に出演していたアーティスト何組かに加え、マイリー・サイラス、チャンス・ザ・ラッパー、ザ・キラーズやホールジーら、現在のトップアーティストも参加予定だった。通常、フェスがキャンセルされる場合、合意された出演料の50%をアーティストに支払わなければならない。

May 19 2019

Lana Del ReyがSublimeのカバーをリリース予定

ラナ・デル・レイがサブライムの「Doin’ Time」をリリースすると発表した。現在、この南カリフォルニアをベースに活動していたレゲエ、ヒップホップ、パンクバンドのドキュメンタリー映画「サブライム」は各地のフィルム・フェスティバルを回っている。この映画にはライブ映像やバンドメンバーのインタビュー、ノーダウト、インキュバスやフィッシュボーンなど友人バンドのインタビューも含まれる。ラナ・デル・レイはこのところジャック・アントノフのプロデュースで『Norman Fucking Rockwell』というタイトルのアルバムを作っているが、リリース日程は未定。

May 19 2019

Ethan HawkeとAlessandro NivolaがLouvin Brothersの伝記映画に

俳優のイーサン・ホークとアレッサンドロ・ニヴォラがルーヴィン・ブラザーズの伝記映画『Satan Is Real』にルーヴィン兄弟として出演する。ルーヴィン・ブラザーズは非常に影響力の強いカントリー・ミュージック・デュオだったが、非常に不安定な関係(弟のチャーリーは非常に敬虔なクリスチャンだったのに対し、兄のアイラは飲兵衛で激しい気性の持ち主だった)でもあった。彼らが兄弟である事、また彼らのルーツでもあるヒルビリー・ゴスペルのスタイルに起因する彼らの素晴らしいハーモニー(兄弟ハーモニーと呼ばれることもあった)は彼らをカントリー・ミュージック業界で一大勢力に伸し上げた。彼らのヒットで1番よく知られているのは「Cash On the Barrelhead」で、グラム・パーソン、ドリー・パートン、ワンダ・ジャクソンやアリソン・クラウスら多くのアーティストにカバーされている。バーズにカバーされた「The Christian Life」や最初のヒット・バージョンになったバラード「Knoxville Girl」など素晴らしい曲が多い。イーサン・ホークは、以前カルト的なシンガー・ソングライターのブレーズ・フォーレイについての映画の監督も務めている。

May 18 2019

Neil Youngが新譜を発表

ニール・ヤングが、1973年にアラバマで彼のストレイ・ゲーターズ・バンドと行ったライブの録音アルバム『Tuscaloosa』を6月7日に発売すると発表した。このアルバムに録音されているのは『Harvest』アルバムの曲や、当時の新譜『Time Fades Away』の曲がほとんどだ。ニールは現在新たな曲をクレイジー・ホースと録音中で、ニルス・ロフグリンが引退したポンチョ・サムペドロの代わりにギターを担当する。

May 18 2019

SXSWの日本代表、Hiroshi Asada(麻田浩)が引退

SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)がトムズ・キャビン代表の麻田浩氏が日本代表を引退すると発表した。麻田は弁天レコードのオードリー・木村と共に30年近くこの役職を勤め、非常に人気の高い「Japan Nite」イベントとツアーを企画・運営した。ペティ・ブックス、マミー・ザ・ピープショー、ブリーチ、ヌードルス、ロリータNo.18、浅草ジンタ、50回転ズ、ペッズやエレガーデンら、多くの日本バンドが麻田と木村の努力によりここからアメリカでの足がかりを得た。SXSWは新代表を早目に発表するとしている。

May 18 2019

伝説のシンガー、女優のDoris Dayが自宅で死去

アメリカのシンガー、女優で動物愛護活動家だったドリス・デイがカリフォルニア州カーメル・ヴァレーの自宅で死去した。97歳だった。本名ドリス・カッペルホフの彼女がドリス・デイとして最初に日の目を見たのは1939年、ビッグ・バンドのシンガーとしてだった。彼女は1位を獲得した1945年のヒット曲「Sentimental Journey」を含め多くのヒット曲を歌った。1948年には『Romance on the High Seas(邦題:洋上のロマンス)』で映画デビューを飾ると、その後はロック・ハドソン、クラーク・ゲーブル、ケーリー・グラント、ジェームズ・キャグニーやフランク・シナトラなどのトップ俳優と次々共演した。1989年にはグラミーの生涯功績賞を受賞。彼女は明るいロマンティック・コメディを得意としており、元気できちんとしたイメージでよく知られている。彼女は4度結婚しており、そのうち2回はミュージシャンとの短いものだったが、その後彼女のマネージメントや映画のプロデューサーをしたマーティン・メルチャーと結婚、最後にはレストランのメートル・ドテルだったバリー・コムデンと結婚した。1968年にメルチャーが他界した際、彼が管理していたはずのドリス・デイの資産はほぼ亡くなっていたのが発表された。彼女が1968年から73年の間、あまり希望していなかったテレビ番組の司会を彼の要求に応えて引き受けたのもこの資産状況の影響だったと言われている。80年代半ば頃から、彼女はエンターテイメント業界からほぼ引退していた。彼女は動物愛護活動家として熱心に活動していて、1971年には他の多くの女優たちと反毛皮運動を始める。多くのアニマル・シェルターの資金を提供し、動物の権利の為にキャンペーン活動もしている。彼女の最後の夫は、実際彼女は彼よりも動物たちを大切にしていると言っていた。彼女は最初の夫との間に1子をもうけたが、彼はコロムビア所属の音楽プロデューサー、テリー・メルチャーとしてよく知られていて、バーズ、ポール・リビア、レイダーズやビーチ・ボーイズと仕事をしている。彼についてよく知られているのは、彼がカルト・リーダーであるチャールズ・マンソンに興味を持ったものの、最終的には一緒に仕事をすることを拒んだことだろう。その後、マンソンと彼のカルトのメンバーは以前メルチャーが借りていた家に当時住んでいた女優のシャロン・テートを殺害したことで知られている。テリーはまた、スライ・ストーンと契約した事でも知られている。スライ・ストーンはドリス・デイのヒット曲で、彼女の番組のテーマソングでもあった「Que Sera Sera」をカバー。長年にわたり、ドリス・デイとスライ・ストーンが恋愛関係にあるのではと囁かれていたが、これについては証拠はない。

非常に才能に恵まれ、大きな心を持った女性、ドリス・デイよ、安らかに。

May 11 2019

Nils LofgrenがLou Reedとの合作曲の新譜を発売

ギタリストのニルス・ロフグレンが、ルー・リードと一緒に作った曲でアルバム『Blue With You』を、自分が主宰するキャトル・トラック・ロード・レコードから発売する。このうち3曲は1979年のルー・リードのアルバム『The Bells』にも収録されているもの。ロフグレンのキャリアはカルトバンドのグリンから始ま理、すぐにニール・ヤングのコラボレーターとして抜擢され、後にブルース・スプリングスティーンのギタリストとして活動。彼が初めて自分の名前を冠したアルバムでソロ・デビューしたのは1975年だが、そこそこの人気だった。また、彼は「Keith Don’t Go」という彼のギターのヒーローであるキース・リチャーズに関する、ロフグレンの曲の中で最も有名なものもその頃プロデュースしている。驚くことに、ルートニルスはアメフトの話で盛り上がった(ルーはダラス・カウボーイのファンでニルスはワシントン・レッドスキンズのファン)という。その後、ルーは3日の間にニルスの曲に歌詞をつけてしまったという。

May 11 2019

Linda Ronstadtのドキュメンタリー映画が製作中

リンダ・ロンシュタットの自伝「Simple Dreams: A Musical Memoir」を元に新たなドキュメンタリー映画「リンダ・ロンシュタット: The Sound of My Voice」が製作中だ。ロンシュタットのキャリアはポップ、ロック、ソウル、カントリー、フォーク、ミュージカル、メキシカンやジャズなど多くのジャンルを横断する素晴らしいものだ。彼女は10個のグラミー賞を受賞したが、その成功と、彼女が普通の価値観を持った美人で素晴らしい声を持っている事、その声が他人の作った歌をさらにヒットさせた事、それらは時に批評家を苛立たせ、不人気を呼んだ。彼女はキャリアを通じてプロデューサーでピーター・&・ゴードンの1人、ピーター・アッシャー(後にアップル・レコードのA&Rを勤め、新人歌手やソングライターの発掘を手がけた。ジェームズ・テイラーはその1人)と組んでいた。ロンシュタットが初めて名を売ったのは、ストーン・ポニーズというバンドの一員として。彼女は西海岸サウンドの大きな歯車の一つで、ジャクソン・ブラウン、ウォレン・ゼヴォン、ランディ・ニューマン、JD・サウザー、リトル・フィーとやイーグルスのメンバーたちと演奏、レコーディングをしている。2013年に彼女はパーキンソン病にかかっていて、声の制御ができなくなったと発表している。

May 08 2019

Papa Grows Funkが期間限定で再結成

ニューオリンズ・ジャズ・フェスタで最も話題になった事の一つに、期間限定のパパ・グローズ・ファンク再結成がある。パパ・グローズ・ファンクは2013年「期間未定の休止状態」に入ったが、バンドリーダーでキーボーディストのジョン・”パパ”・グローは必ずまた演奏すると約束していた。

このバンドはニューオリンズの大黒柱として活動を続け、他での演奏活動に加え、かの有名なメープル・リーフで10年以上にわたり、毎週ライブを行っていた。時々ツアーにも出かけ、日本にも2回、1回はフジロックでチャーのバックバンドとして来日している。このところ、メンバーのジョン・グローとジューン山岸は日本でプロジェクトバンドのファンク・オン・ダ・テーブルとして活動、メンバーにはドラマーのニッキ・グラスピーとライズの日本人ベーシストのケンケンが参加していた。パパ・グローズ・ファンクは4枚のファンキーなスタジオアルバムをリリース、日本ではバッファロー・レコードから入手できる。他にもドラマーのジェフリー・”ジェリービーン”・アレクサンダー(ジョン・クリアリーとも活動している)、ベーシストのマーク・ペロ、サキソフォン奏者のジェイソン・ミングルドルフもパパ・グローズ・ファンクのメンバーだ。

May 08 2019

Rory Gallagherトリビュート・コンサートがアイルランドで開催

5月30日から6月2日、アイルランドのドネガルでロリー・ギャラガーの追悼コンサートを開催する計画が進んでいるという。ディープ・パープルのグレン・ヒューズ、バーニー・マースデン、ウィッシュボーン・アッシュらも発表された参加メンバーに名を連ねている。

このアイルランド人の偉大なギタリストは、肝臓に問題を抱え、1995年に47歳で他界している。彼が最初にギタリストとしての名声を獲得したのは、60年代半ば、ブルース・ロック・バンドのテーストでだろう。1971年に彼はソロアルバム『Rory Gallagher』を、その後は有名なライブアルバム『Live In Europe』や『Irish Tour ’74』など、年に1枚のペースでアルバムをリリースした。彼のギタリストとしての名声は高く、メロディ・メーカーのアンケートではエリック・クラプトンを2位に抑えて最高のギタリストとして選ばれている。ローリング・ストーンズもミック・テイラーの後釜として彼に打診したというほどだ。伝説では、あるジャーナリストがジミ・ヘンドリックスに「世界で1番偉大なギタリストは誰だと思う?」と尋ねたところ、ヘンドリックスは「知らねえよ、ロリーに聞きに行ってくれ」と言ったという。ロリー・ギャラガーは1974年、75年、77年と1981年に来日していて、多くのライブは違法録音されていたという。

May 08 2019

Riot Girlムーブメント復活?Bikini Killが再結成

ライオット・ガール・ムーブメントが再燃しているようだ。ライオット・ガールの発信源とも言われるバンド、ビキニ・キルが最近再結成し、彼女達のライブは非常に高く評価されている。シンガーのキャスリーン・ハンナ率いるこのバンドはフェミニスト的な歌詞やエネルギッシュなパンク・パフォーマンスで流行の先端を行っていた。1990年から97年の活動期間中にキル・ロック・スターズ・レコードから2枚のスタジオアルバムをリリースしている。再結成したバンドには、オリジナルメンバーのハンナ、トビ・ヴェイルとキャシー・ウィルコックス、ギターのビリー・カレンの代理でエリカ・ドーン・ライルが参加している。ハンナはビースティ・ボーイズのアダム・ホロヴィッツと結婚しており、またニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirits」をインスパイアした事でも知られている。

ベーシストのメリッサ・オフ・ダ・マーによると、最近シンガーのコートニー・ラヴ、ドラマーのパティ・シェメルやギタリストのエリック・アーランドソンに会い、インタビューでホールの再結成をほのめかしている。ホールは1989年から2002年まで活動、また2010年から2012年まで再結成していた。悲劇のヒロインを気取るのとメディアの注目が大好きなコートニー・ラヴは以前キャスリーン・ハンナに暴行を働いており、ビキニ・キルを「詐欺師」などと呼び中傷を重ねている。コートニーは、カート・コバーンの元恋人達に対して暴力的で突拍子も無い行動を取る事で有名で、シンガーのメアリー・ルー・ロードも標的にされている。