長らく噂になっていた、フーのドラマー、キース・ムーンの映画についに青信号が灯った。タイトルは『The Real Me』になる予定。フーのバンドメイトだったピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーがエグゼクティブ・プロデューサーを務める。非常に評価の高いビートルズ関連のドキュメンタリーの数々を手掛けたホワイト・ホース・ピクチャーズがプロデュース。
ムーンはエネルギッシュで型にとらわれないドラミングスタイルに定評があり、また彼のいたずらやパーティ好きも有名だ。しかし、ドラッグ使用や過量な飲酒により、1978年に32歳でこの世を去った。撮影は6月に開始が決定しているが、配役は未定という。

突然ニール・ヤングが彼の楽曲をスポティファイから引き揚げたことで、スポティファイは業界で注目の的となっている。ニール・ヤングや多くのミュージシャンとしては、スポティファイが新型コロナに関する誤情報を垂れ流し続けるポッドキャストをプロモートし続けることに不満があるという。彼らが特に怒りを感じているのは、アメリカでもっとも人気の高いポッドキャストを運営しているジョー・ローガンだ。ローガンは子供のころから武道を修め、高ランクまで到達したということだが、21歳の時にコメディアンに、その後はTVホストに転身。彼の政治的なスタンスとしては通常リバタリアン(政府による強い行動規制に反対し、その流れでLGBTの権利や銃保有の権利にも賛成している)と呼ばれる。スポティファイは、ローガンが多くの視聴者を確保していることから、彼のショーに対して1億USドルの権利費を支払っている。

このところ、ローガンは新型コロナパンデミックは計画されたもので、病院はコロナ罹患者の数を水増しすると金がもらえる、政府は効果的な治療法を隠しているなど、医者を貶める発言を発信。多くの医者が彼のショーの情報の不正確さを告発する合同レターに署名する事態となった。ニール・ヤングはこの事態を受けて彼の楽曲をスポティファイから引き揚げ、大きなニュースとなった。記者の中には、ヤングはスポティファイに対し、彼らがライバルのアップル・ミュージックの半値しか支払いしなことに対してももっと怒るべきだ、と書いている。その後、ジョニ・ミッチェルも彼女の楽曲をスポティファイから引き揚げ。次に引き上げを噂されているのは、フー・ファイターズとテイラー・スウィフトだ。これらの動きの影響から現在、スポティファイの株価は25パーセント下落し、メディアの中では損益を40億USドルに上ると計算しているところもある。今後も要注目だ。