Jul 09 2012

NYで『Ronnie Spector: Behind the Beehive』が開幕

ロックの殿堂入りアーティスト、ロニー・スペクター(68)の生涯を伝えるマルチメディア一人芝居「ロニー・スペクター:ビハインド・ザ・ビーハイヴ」がニューヨークで開幕した。劇中の一部にはザ・ロネッツの楽曲がフィーチャーされているが、ロニーの元夫で共作者のフィル・スペクターから使用許可が下りなかったために、「ビー・マイ・ベイビー」や「ベイビー・アイ・ラヴ・ユー」といったヒット曲は登場しない。フィルは2003年に女優のラナ・クラークソンを殺害した罪で現在も服役中だ。1968年にフィルと結婚したロニーは、フィルの異常なまでの独占欲、嫉妬、偏執狂的な性格に不満がつのり、1974年にフィルの元を去った。しかし、当時ロニーに外出禁止令を出したフィルがすべての靴を隠していたために、ロニーはガラス窓を割って裸足で家の外に逃亡。ロニーが初めて自伝を発表した時は、彼女がフィルについて誇張した作り話を書いているのではと疑う読者もいた。しかし、後にフィルがレナード・コーエンを石弓で脅し、ラモーンズに拳銃を向けたという事実が発覚すると共に、ようやく周囲がロニーの話を信じる様になっていった。また、クラークソン殺害事件の後、複数の女性がフィルに拳銃で脅されたことがあると証言したことも追い風に。ロニーはこれまでに、ブルース・スプリングスティーン、サウスサイド・ジョニー、エディー・マネー、ジョーイ・ラモーン、ザ・レヴォネッツらとコラボレーションを行なってきた。2011年には薬物依存症のリハビリ・センターへの寄付活動のために、エイミー・ワインハウスの「バック・トゥ・ブラック」をカバー。ワインハウスのビーハイブヘアと極太アイラインは60年代のロニーのルックを模倣したものだ。また、ワインハウスがエイミー・ムティナとレコーディングした「B・ボーイ・ベイビー」は、ロニーのヒット曲「ビー・マイ・ベイビー」からインスピレーションを受けている。