Apr 11 2016

Steve Miller, Cheap Trick, Deep Purple, ChicagoとNWAがロックの殿堂入り、波乱含みの授賞式

スティーブ・ミラー、チープ・トリック、ディープ・パープル、シカゴとN.W.A.がロックの殿堂入りを果たしたが、懐かしさだけではなく、不満も噴出している。
そもそも、ロックの殿堂というもの自体が、その成り立ち直後からひいきが過ぎる、企業的過ぎるなど、物議を醸している。ジョン・ライドンが、セックス・ピストルズの殿堂入りを「便所のシミ」「ワインに入ったションベン」などと評して授賞式に参加しなかったのは有名な話だ。他にも、ローリング・ストーン誌の仕掛け人でメディア界の大物、ジャン・ワナーが理事として大きな権力を持っていることから、「ジャン・ワナーのテニスの相手をしないと入れない」などと評されている。ディープ・パープルのリッチー・ブラックモアは、現在のバンドの構成的にもライブ演奏が難しいこともあり、授賞式への参加を拒否。殿堂は、ブラックモアを含むディープ・パープルのオリジナルメンバーは表彰したが、ブラックモア以降にバンドを20年に渡り支えたギタリストのスティーブ・モーズなど、後から参加したメンバーは表彰者に入っていない。
シカゴのオリジナルメンバーは、5人が参加。最初のボーカリスト、ピーター・セテラ(1985年にソロ活動に専念するためバンドを脱退したが、10年以上何も発表していない)は理由はよく分からないが、参加を辞退している。すでに鬼籍に入っているギタリストのテリー・キャスの代わりは、彼の娘が務めた。
N.W.A.は表彰を終えると、ライブ演奏無しで素早く退場した。アイス・キューブは、ジーン・シモンズのラップはロックの殿堂に属さないという批判に対して力強く反論し「俺たちはロックンロールか?もちろん俺たちはロックンロールだって答えるさ。ロックっていうのは楽器じゃない。音楽のスタイルですらない。ロックは、ブルースやジャズ、ビーバップ、ソウル、ロック、R&B、ヘヴィメタル、パンクロック、そしてヒップホップを含む精神のことを言うんだ。ロックっていうのは俺たちより前の人間に媚びるものではない。自分たちの道を音楽と人生で切り開くことさ。それが俺たちにとってのロックだ」と述べた。
スティーブ・ミラーは、このイベントに対する苦情を長々と述べた。ミラーや妻にはチケットが与えられたが、彼のバンドメンバーやスタッフは、一人につき1万ドル払わなければ座席が確保できないと言われたとのこと。
主催者は、ミラーやシカゴのスピーチを途中で切り上げさせようとしたが、両者とも拒否し、シカゴの元ドラマー、ピーター・セラフィンは、MCに対して「ふざけんな」と一言付け加えた。
チープ・トリックは、この授賞式でドラマーのバン・E・カルロスと再会。カルロスは未だメンバーとされているが、ツアーには出ず、リック・ニールセンの息子ダックスが代わりを務めている。また、カルロスとバンドの間にあった法的な問題も解決されたようだ。