日本のガールズ・バンド、チャイのツアー・トレイラーがテキサスで盗難にあい、チャイのメンバーはGoFundMeというクラウドファンディングサイトにページを立ち上げた。トレイラーの中には機材や衣装、ツアー商品も含まれる。バンドは現在日系アメリカ人アーティストのミツキとツアー中で、ツアーチケットは完売している。

「Pharma bro」として知られるマーティン・シュクレリが証券詐欺で7年の刑に処された。彼が創業したチューリング・ファーマシューティカルズ社は、ダラプリムという生命をつなぐ為に必要な薬の値段を5,500パーセント釣り上げたことで知られている。絶頂期、彼はピカソの絵画とウータン・クランの特別版アルバムを200万ドルで購入していた。これはどちらも裁判で放棄するよう命じられている。

ソニーミュージックが、セクシャル・ハラスメントの影響で難局に直面している。昨年、エピック・レコードのCEOで伝説的なプロデューサーだったL.A.レイドがセクシャル・ハラスメントで訴えられ、速やかにクビになった。しかし、彼のキャリアには大した傷はついていない。レイドは7500万ドルを調達して新しいレーベルを立ち上げることに成功している。最も最近には、エピックの社長チャーリー・ウォークも、10年前のセクハラで元従業員から訴えられ、当時の状況やコメントなどの詳しい説明も明らかになっている。ウォークは現在、ユニバーサルの子会社リパブリック・レコードの社長で、音楽関係のテレビ番組「The Four」の審判もしている。被害者は会社を辞めるよう金を渡されたと訴えている。ウォークはセクハラは起こっていないと否定しているが、ユニバーサルは調査中とのこと。#MeToo運動はアメリカの映画ビジネスに大きな影響を与えている。

ラナ・デル・レイのストーカーだった43歳の男が誘拐の容疑で逮捕された。

男はデル・レイのコンサート会場だったオーランド・アムウェイ・センターの外で武器(内容は明らかにされていない)を所持して待機していたという。警察はソーシャルメディアで犯行を仄めかすメッセージを読んだ人々から情報提供を受けたという。

元アイドルのアーロン・カーターが、ジョージア州で大麻所持と薬物使用運転の疑いにより、7月15日に逮捕された。
大麻所持、薬物関連器具所持、麻薬の使用下での運転などの軽犯罪容疑で送検される予定。車に同乗していたカーターのガールフレンド、写真家のマディソン・パーカーも司法妨害と、薬物関連の2件の容疑で逮捕されている。
カーターはその夜カンザスシティで予定されていたショウをキャンセルして、ツイッターで「移動の問題」により、と発表した。

1月12日、タワー・オブ・パワーのドラマー、デイヴ・ガリバルディとベーシストのマーク・ヴァン・ワーへニンゲンが、ホームタウンのオークランドで電車の線路を横断しようとして列車事故にあい、重傷を負った。
彼らは列車の通過をしばらく待った後、線路を横断しようとしたところ、反対側から来た列車に気づくのが遅れ、事故にあった。ガリバルディは顔などを含む骨折多数。ヴァン・ワーヘニンゲンは、脾臓摘出ほか、内臓治療手術ののち、医療的昏睡状態にあるという。

12月4日、カリフォルニア州オークランドで悲劇的な火事が発生し、36名の命を奪った。この火事は”ゴーストシップ(幽霊船)”と呼ばれた廃倉庫を改装したアート・スペースから出火。この夜は、あまり知られていないエレクトロニック・アーティストのゴールデン・ドナのコンサートが予定されていた。この火事で、オークランドをベースに活躍していたドリーム・ポップバンドThem Are Us Tooのキャッシュ・アスキューも死亡している。

ジャネット・ジャクソンが意外な形で注目を浴びる出来事があった。米大統領選の討論会でドナルド・トランプがヒラリー・クリントンを“汚い女だ(nasty woman)”と呼んだことで、多くの女性たちが“汚い女は強い、投票する、そしてドナルド・トランプみたいな男にうんざりしている女達だ。”とこの呼び方を称賛した。この影響を受けて、ジャネット・ジャクソンのシングル「ナスティ」の人気が再燃するという事態に。そして、現在50歳にして妊娠中のジャネットが先日路上でパパラッチされた時の服装は、イスラム教を連想させるフード付テントのようなデザインのものだった。2012年にカタール出身の大富豪ウィサム・アルマナ(41)と結婚したジャネットは、イスラム教に改宗したと言われているが本人は公表していない。しかし、ジャネット自身が結婚以降ずっと世間の目を避けるような生活を送ってきていることもあり、今回の服装の一件は注目を集めている。

ニール・ヤングがアメリカンインディアンのスー族を支援するための曲「インディアン・ギバーズ」を書いた。スー族は、彼らの居留地にまたがるミズーリ川を汚染する3800億円/1,886キロの石油パイプラインの建設に反対している。しかし、多数のインディアンが反対運動に加わっているのにも関わらず、米主要メディアはこの対立をほとんど取り上げていない。しかも、民間警備会社が警察犬でデモ隊を追い払うなど、エスカレートした対応が目立ってきている。米政府は石油会社を支持しているようだが、最近になって連邦裁判所はパイプラインの建設を一時的に中断する命令を下した。

デヴィッド・クロスビーが10月21日にリリースされる新作アルバム『ライトハウス』に伴うツアーを行なう。11月8日にスタートする18日間のツアーでは全米各都市をまわる。今作のプロデュースを手がけたスナーキー・パピーのマイケル・リーグもツアー・バンドのメンバーとして参加する。CSN&YとCSNの解散の原因として強く批判されているクロスビーは、さらに最近ではグラハム・ナッシュと激しく衝突し、ナッシュがクロスビーに「もうおしまいだ。糞食らえ。俺の前から消えろ。」と悪態をついたそうだ。クロスビーは、ナッシュの自伝に書かれている内容の一部はでっちあげか誇張したものだと主張している。また、ニール・ヤングの恋人を中傷するコメントを公表した上に、「俺はニールよりも上手いギタリストを20人は知っている。その内の3人はスナーキー・パピーのメンバーだ。」と発言して物議をかもしている。