音楽業界はまた、偉大な人を亡くした。レーベルの代表だったモー・オースティンは95歳で他界となった。オースティンは1954年に業界での活動を開始、友人のノーマン・グランツのクレフ・レコードに参加し、のちにMGMに買収されることになるヴァ―ヴ・レコードを創設。1960年にはフランク・シナトラに雇われて、スタート・アップレーベルだったリプライズをけん引し、これが1963年にはワーナー・ブラザーズに吸収され、彼はその後ワーナーのCEOとなった。
彼の功績の中には、キンクス、ジミ・ヘンドリックス、R.E.M、ニール・ヤング、ポール・サイモン、ザ・セックス・ピストルズ、キャプテン・ビーフハート、ダイナソージュニア、レッド・ホット・チリ・ペッパー、フリートウッド・マックら多くのミュージシャンとの契約がある。
彼はミュージシャンを第一とし、個人的に広報官を雇うような多くのレーベル指導者と違い注目されることを嫌い、結果多くのアーティストらに愛された。また、彼はバスケットボールの大ファンで、LAレイカーズによく友人のジャック・ニコルソンと行っている姿が見られた。卒業校であるUCLAには2千万ドルの寄付を行い、そのうち半分は音楽学校に、もう半分はバスケットボール施設に、と言づけたという。
安らかに。
タワーレコード社の元従業員、ボブ・ジマーマンが「2500デル・モンテ:タワーレコードの口伝」というポッドキャストを開始した。2500デル・モンテはカリフォルニア州サクラメントに存在した、タワーレコードの世界のヘッドクオーターだった店の住所。すでに10のエピソードがリリースされ、その中には元副社長からパート社員にわたる多くの元従業員、元顧客も含まれる。ジマーマン本人は、ワシントンDCやシアトル、トロント、ボストン、フィラデルフィアやNYの店舗の店長やマネージャーを歴任した。また、彼は現在、ロックの殿堂に、タワーレコード創設者のラス・ソロモンを入れてほしいとロビー活動しているグループを率いている。
クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのドキュメンタリー映画『Travelin’ Band』が9月16日一般公開されることとなった。1970年のロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートを含む多くのライブ動画と、俳優ジェフ・ブリッジスによるナレーションでつづられる、バンドの歴史を網羅した映画になる予定。1968年から1972年の間、CCRはトップ10に入った9枚のシングルと8枚のゴールドアルバムに代表される、素晴らしい軌跡を描いた。また、彼らは当時大人気だったテレビ番組「エド・サリバン・ショウ」やウッドストックでも演奏した。映画と同時に、ロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートはCDでもリリースされる。