我々、ホットワイヤは、イギリスのジャズ・サックス、フルート奏者でプロデューサーのチップ・ウィッカムと契約したことを喜びと共に発表したい。ウィッカムはブライトン出身で、マンチェスターで音楽を勉強、現在はスペインや中東にも滞在することが多い。影響を受けたアーティストにはユセフ・ラティーフ、ローランド・カーク、京都ジャズマッシブやロバート・グラスパーを挙げている。今までにもロイ・エアーズ、バッドリー・ドロウン・ボーイズ、グラハム・マッセイ、ザ・ファーサイド、ザ・ニュー・マスターサウンズ(彼らとは日本へのツアーも行った)ら、多くのアーティストと仕事をしている。彼の新譜『Cloud 10』は素晴らしいのでぜひチェックしてほしい。
ブレーク・アップ・チケットマスター連合という活動家が徐々に注目を集めている。この連合は、チケット販売会社のチケットマスターと、関連のプロモーター会社のライブネーション(正式にはライブ・ネーション・エンターテイメント)が非良心的な事業展開をしていると主張し反対運動を展開している。
この2社は2010年に業界の多くの反対を押し切って合併。これにより、チケット発行や会場の金額に独占的な権利を有することになった。チケットマスターはその後着実にチケットの金額を吊り上げた。「プラチナチケット」を作り、良い席を高額で販売する、または「ダイナミック・プライシング」という名前でチケットのベース金額を調整し、よく売れるチケットを高額に設定する(ブルース・スプリングスティーンのチケットは一枚5000ドル以上した)、「オーダー・プロセシング・フィー」という名前でよくわからない手数料を取るなどの手口が使われている。最近、バイデン大統領が飛行機会社について「隠れた適当な料金」をチャージしている、と発言したことから、音楽ファン等は、バイデン大統領が音楽業界にも目を向け、力のある政治家がチケットマスターとライブネーションの解体に動いてくれないかと期待をかけている。ライブネーションは北米だけでなく、多くの国でコンサート業界を牛耳る存在だ。ドイツ、スペイン、ブラジル、フィリピンやカナダにも支社がある。日本でも活動しており、最近ではレッド・ホット・チリ・ペッパーの日本ツアーを手掛け、東京ドームでの公演のチケットは1枚1万8千円から5万円という高額になった。
アバンギャルド・メタルのグループ、カヨ・ドットが、ジョン・ゾーンのザディック・レーベルからリリースした彼らのデビューアルバム『Choirs of the Eye』のリリース20周年記念のヨーロッパツアーを来年行うと発表した。その後発表された2008年のアルバム『Blue Lambency Downward』、2014年の『Humbardo』は日本のデイメア・レーベルから発売されている。このバンドはマルチ・インストゥルメント奏者のトビー・ドライバーが創立、ほとんどの作曲と唯一続いてるメンバーでもある。このツアーは2023年2月24日にロンドンでスタートする予定だ。
億万長者のジェフ・ベゾスが自らの名前を冠した「ベゾス・勇気と礼節の賞(Bezos Courage and Civility Award)」をアメリカのシンガー、ドリー・パートンに授与した。この賞は賞金1億ドルと共に贈られ、この金額は彼女の希望のチャリティ組織に送ることができるという。パートンは長くチャリティにかかわっており、特に教育と医学的リサーチの分野に明るい。ベゾス本人も100億ドルの資金をアース・ファンドの設立に使うなど、多くの金をホームレスのために使ってきた。また、彼は富のほとんどを寄付につかうと発表している。ベゾスは1994年にアマゾンを設立、地球で最も金持ちの人間の一人となっていた。彼はまた、ワシントン・ポスト紙、宇宙開発企業ブルー・オリジン、健康食品のチェーン、ホール・フーズを所有。
ドリー・パートンはアメリカでも最も愛されているエンターテイナーの一人。もともとはカントリー歌手で、グラマラスなことでも知られていた。ポップ歌手としても、俳優、ビジネスウーマンとしても成功している。彼女の地に足がついた魅力、大きなハート、社交的な性格は、多くの人に愛されているのだ。また、彼女は最近ロックの殿堂にも入っている。彼女はまた才能あふれる作曲家でもある。彼女がカントリーの曲として書いた「I Will Always Love You」はヒットしたが、ホイットニー・ヒューストンのカバーにより世界的なスマッシュヒットとなった。「Jolene」はホワイト・ストライプス、オリヴィア・ニュートン=ジョン、ストロベリー・スウィッチブレード、マイリー・サイラスやリル・ナズ・Xがカバーしている。