キース・リチャーズ、ボニー・レイット、そして自分のバンドダムスタファンクでキーボードを演奏するアイヴァン・ネヴィルが、4月21日、20年以来のソロアルバム『Touch My Soul』をリリースする。ニューオリンズのフレーバーに満ちたこのアルバムには、アイヴァンの父アーロン・ネヴィル、伯父のシリル・ネヴィル、トロンボーン・ショーティ、マイケル・マクドナルドやボニー・レイットが参加している。このアルバムにはオリジナル曲の他に、トーキング・ヘッズの「This Must Be The Place」のカバーも収録されているとのこと。
エリック・クラプトンが、ジェフ・ベックのトリビュート・イベントを、5月22日、23日に開催すると発表した。コンサートの参加者としては、クラプトン本人に加え、ロッド・スチュワート、ジョニー・デップらが名を連ねる。他にも参加する可能性があるとして、ビリー・ギボンズ、ゲーリー・クラークJr.、イメルダ・メイ、デレック・トラックスやジョン・マクラフリンらの名前も挙がっている。
大阪の強力なガールズ・バンド、少年ナイフが40周年を新譜『Our Best Place』をリリース、ヨーロッパで31日間のツアーを行う。多くのライブはすでに売り切れているそうだ。今年後半にはアメリカツアーも企画されている。
オールスター・ファンクバンドのスケアリー・ポケッツが、アメリカからヨーロッパに向けて、3月20日、長期ツアーを開始する。多くのライブのチケットはすでに売り切れているらしい。ロサンゼルスをベースに活躍するバンドはライアン・ラーマンとジャック・コンテの創造物で、二人以外のサイドメンバーは常に入れ替わるという形態をとっている。ラーマンは20代をベン・フォールズとのツアー、その後はマイケル・ブーブレや音楽ディレクターのジョン・レジェンドと過ごした。ジャック・コンテは作曲、映画製作、DJなど様々な職業を経験している。バンドの初期にはナールズ・バークレイの「Crazy」やニルヴァーナの「Come As You Are」、ビリー・アイリッシュの「Happier Than. Ever」、ハリー・スタイルズの「As It Was」などカバー曲のファンクアレンジを演奏していた。彼らの人気はユーチューブから上がっていく。今回のツアーバンドには、スーパー・ベーシストで最近ニック・キャンベル・デストロイズ・プロジェクトで成功を収めたニック・キャンベルが参加、ヴァルフペックのテオ・カッツマンとのコラボレーションで作った「Sunday」も演奏するという。
ジャズ作曲家でサキソフォン奏者のウェイン・ショーターが89歳で他界した。ウェインが最初に世に出たのはアート・ブレーキ―との共演がきっかけだ。サックスを吹くだけではなく、楽曲の提供もした。彼のソロ・デビューは1960年で、アルバムのタイトルは『Introducing Wayne Shorter』。1964年にはマイルス・デイヴィスの2つ目の「Great Quartet(偉大なる四重奏)」と呼ばれるバンドに参加、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスと共演しつつ、ソロとしての作品発表もブルーノートから続けている。1966年の彼のアルバム『Speak No Evil』は多くから彼の最高傑作と評されている。このアルバムのジャケットには最初の妻、テルコ・(アイリーン)・ナカガミがフィーチャーされている。マイルス・デイヴィスの最も有名なアルバム「In a Silent Way」「Bitches Brew」にもウェインは参加している。1970年に、ウェザー・リポートをジョー・ザヴィヌルと結成、バンドは大きな成功を収める。1972年にはドラマーのバスター・ウィルアムズに仏教を紹介されて以来は仏教家としての活動にも熱心に行いつつ、ハービー・ハンコックのコラボレーターとしても頻繁に活動した。ティナ・ターナーはウェイン・ショーターに暴力的な夫、アイクから逃げるための安全な場所を提供してもらい、命を救われたという。ジャズマンとされながら、ジョニ・ミッチェルやドン・ヘンリーのトラック(スマッシュ・ヒットの「End of Innocence」)にも参加したり、ローリング・ストーンズやスティーリー・ダン(アルバム『Aja』のファーストトラック)など、ジャズ以外のジャンルでも活躍。ウェイン・ショーターは生涯で12のグラミー賞を受賞し、彼の作曲した「Footprints」「Infant Eyes」「Yes or No」はジャズのスタンダードとして愛されている。安らかに。