サックス奏者のスケーリックが、新アルバム『All That Syncs Must Diverge』をサウンド・サイファーの名義でリリースする。サウンド・サイファーは、スケーリックにドラマーのティム・”ハーブ”・アレクサンダー(プライマス、ア・パーフェクト・サークル、ブルー・マン・グループに参加)とやっているプロジェクトで、ティム・メイソンも「sonic manipulation」で参加する。このプロジェクトは、スケーリックとアレクサンダー両名がプライマスのチョコレート・ファクトリー・ツアーに参加していた2017年に開始した。彼らのレーベル、ロイヤル・ポテト・ファミリーは、このアルバムをキャン、クラフトヴェルク、ピーター・ガブリエルとエイフェックス・ツインの混ざったようなものだと評している。

パパ・グロウズ・ファンクが戻ってきた!オルガン奏者のジョン・”パパ”・グロスが率いる、多くに愛されたニューオリンズのファンクバンドが、日本の素晴らしいギタリストのジューン・山岸と共に帰ってくる。それぞれ別のプロジェクトで活躍していた(ジョン・ジューン共にケンケンやドラマーのニッキー・グラスピーと共に活動していたファンク・オン・ダ・テーブルも含む)ふたりだが、5年ぶりに再結成し、5月8日、ジャズフェストの期間中にティピティーナズでライブ開催の予定だ。

イギリスのポスト・パンクバンド、ザ・ポップ・グループのフロントマンだったマーク・スチュワートが62歳で他界した。死因は開示されていない。
スチュワートはブリストル育ちで、地元の友人らとザ・ポップ・グループを立ち上げた。バンドはパンクのエネルギッシュさと、ジャズにも似た複雑さを併せ持ち、ファンクのベースラインやインダストリアル音楽の要素も取り入れつつ、歌詞は噛みつくような激しさでよく政治的なメッセージを発していた、非常にユニークなグループだった。デビューアルバムの『Y』は1977年にリリースされ、1980年にはセカンドアルバム『How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?』がラフ・トレードから出版された。
日本でもカルト的な人気があり『Idealists in Distress From Bristol』といういわゆる海賊版まで発行されている。
バンド解散後、スチュワートはダブ系統のバンド、ニュー・エイジ・ステッパーズに参加し、エイドリアン・シャーウッドのON-Uサウンドからアルバムもリリースしている。ソロ活動ではマーク・スチュワート&マフィアとして活動し、坂本龍一、マッシブ・アタック、ダグ・ウィムビッシュ、キース・レヴィン、トレント・レズナーや、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーら、幅広いアーティスト達とコラボレーションしていた。本当のオリジナルと言えるアーティストだった。RIP。

3月28日、坂本龍一が71歳で他界した件については、ニューヨークタイムズ、NPRやザ・アトランティックに代表される多くのアメリカのメディアで取り上げられた。ハードコアな彼のファンは、坂本がテクノ・ポップ、クラシック、ジャズやワールドミュージックなど幅広い分野を手掛けていたことをよく知っているが、アメリカの多くにとっては、坂本は1982年の「Merry Christmas Mr. Lawrence」1990年の「The Sheltering Sky」や2015年の「The Revenant」などのサントラの作曲者というイメージが強い。不思議なことに、最も彼を有名にした「Merry Christmas Mr. Lawrence」についてはリアルタイムで彼の曲という認識は薄く、後になって高い評価を受けている。また、彼の作品としてよく知られているのは海外のアーティストらとのコラボレーションだ。デイヴィッド・シルヴィアン、ジャック・アンド・パウラ・モレレンバウム、イギー・ポップ、トーマス・ドルビー、エイドリアン・ブルー、ロディ・フレイム、ユッスー・ンドゥール、アルヴァ・ノト、クリストファー・ウィリッツら多くのミュージシャンと活動している。また、坂本は環境保護や原発問題、沖縄の基地問題など政治的な議論を展開する数少ない日本人ミュージシャンとしても認識されている。非常に興味深く、冒険心と大きなハートをもったミュージシャンだった。安らかに。

シンガー・ソングライターのマイク・ヴィオラがソニーミュージックから新アルバム『Paul McCarthy』を4月26日に発売する。マイクが最初に登場したのはビートルズに影響されたバンド、キャンディ・ブッチャーズのリーダーとしてだ。それ以来、マイクはパニック!アト・ザ・ディスコ、ライアン・アダムス、マンディ・ムーア、シャニータ・トウェイン、レイチェル・ヤマガタや日本のワン・オク・ロックなど多くのアーティストに楽曲を提供している。また、彼は映画音楽も手掛けており、大ヒットだった映画『That Thing You Do!(邦題:すべてをあなたに)』では友人のファウンテインズ・オブ・ウェインのアダム・シュレシンガーが作曲したメインテーマを歌っている。

東京をベースに活躍するラジオDJ兼作家兼映画監督のマイク・ロジャーズが、ヨーコ・オノの短いドキュメンタリー映画を書き下ろし・監督した。この映画は『Grapefruit』というタイトルで、オノの1964年に出版された本と同名だ。この映画は彼女のアートや哲学についてであり、ジョン・レノンや音楽との関連については特に描かれていない。この特殊な視点により、日本で最も著名な女性についてのイメージが広がることだろう。主役を演じるのはシンガーで女優のナツキ・ベレーザ。すでに数々のフィルムフェスティバルでの発表が決定しており、評価も素晴らしく高い。

エレクトリック・ジャムバンドのロータスが、バンドのパーカッショニスト、チャック・モリスと息子のチャーリーのためのベネフィット・コンサートを4度開催することを発表した。モリスとチャーリーはカヤック旅行中に行方不明となっている。ディスコ・ビスケッツ、シヴァリー・コーポレーション、ザ・モテットなどの幅広いジャンルにまたがる音楽関係者が参加を表明しているが、更にゲストが増える予定。低い気温と風に阻まれて、捜索隊が二人を水深60メートルの地点で見つけるのには3週間の時間と特殊な機材が必要だった。