日本発のインディーズバンド、ランプが今秋、初のUSツアーに出発する。また、その反響は今のところ非常によい。ランプは2000年に結成したトリオのバンドで、今までに10枚のアルバムをリリースしている。2014年からは自レーベルであるボタニカル・ハウス・レーベルからリリース。
ランプは、サンフランシスコのシューゲーズバンド、ベリンダ・ブッチャーズとのコラボからアメリカではそこそこ知られており、最近はTikTokでも人気が出ている。彼らのツアーはもともとは全米12か所と決まっていたのだが、サンフランシスコでの開催への要望が非常に強かったことから10月1日のライブが追加された。
最終的にはサンフランシスコのライブは10月1日と2日の2日間になり、1400人収容のリージェンシー・ホールで開催される。

ドラマーのスコット・アメンドーラがジャズの、特にトップのギタープレイヤーらとの演奏を続けている。彼は長い間、90年代にグラミー賞にノミネートされていたT.J.カークと演奏していたチャーリー・ハンターや、ウィルコのネルス・クライン、パット・マルティーノやビル・フリゼールと共演を続けている。6月26日ー27日に予定されているオタワ・ジャズフェスティバルでは、チャーリー・ハンターと久しぶりに共演する。スコットは数々のハンター・アルバムに参加、またハンターはスコットアルバムに多く出演していたり、共同でプロジェクトに参加したりなどしている。スコットはほかにも、非常に評判のよいギタリストのデイヴィッド・トーン(デイヴィッド・ボウイのアルバム3枚に参加、マドンナ、坂本龍一、ジャック・ブルース、カーキ・キング、テリー・ボッジオやマイケル・シュリーヴらと共演または録音している)とデュオとして演奏するイベントもあった。
もしまだスコット・アメンドーラの演奏を聞いたことがない方は、ぜひオルガン奏者のウィル・ブレイズと、ウィル・ブレイズVSアメンドーラというユニットで作成した「Everybody Wins」をぜひ聞いてみてほしい。この曲には、タートスのギタリスト、ジェフ・パーカーや、サックスのマスター、スケーリック、ブラジリアンパーカッションのサイロ・バプティスタも参加している。

今年の音楽イベントの中でも期待の高いフジ・ロックフェスティバルに、ニューオリンズを象徴するバンドのトリビュート、「Celebration of the Meters」が出演する。
ザ・ミーターズは1965年に、キーボードにアート・ネヴィル(2019年没)、ベースにジョージ・ポーター・ジュニア、ギターにレオ・ノセンテッリ、ドラムにジガブー・モデリステというメンバーで創設された。メンバーは他のバンドでも共演していた。
自前の曲だけでなく、バンドはこちらの象徴的なソングライター兼プロデューサーのアラン・トゥーサンのハウスバンドとしても活躍するようになる。リー・ドーシーの「Ride Your Pony」など、他にも多くのヒットソングを演奏した。
オリジナルでも、「Cissy Strut」がR&Bチャートで4位になるなど活躍する。1969年から1970年の間に3枚のアルバムを出版し、批評家たちには高く評価されたが、セールスとしてはそこそこであった。1970年、所属していたレコードレーベル、ジョシ―・レコードが破産し、ミーターズの賃金も未払いの物が残った。同じころ、バンド内でもビジネスに係る軋轢が発生。それでもバンドとしては、アート・ネヴィルの弟、シリルを加えて1977年の解散まで何とか活動を続けた。
活動期間中、バンドとしてはポール・マッカートニー、ドクター・ジョン、ポール・サイモン、ジョー・コッカー、ラベル&ロバート・パーカーら、多くの著名なアーティストと活動している。
また、1975年ー76年にはミック・ジャガーに招かれ、ローリングストーンズ・ツアーの前座を務めた。モデリステはキース・リチャーズのツアーにも参加したが、他のメンバーもセッションへの招待が多かったという。
1989年にバンドは再結成するが、名前をたまにファンキー・ミーターズへの変更したり、メンバーを少しだけ入れ替えたりなどの調整があったようだ。変更や、全国的な成功などは無かったものの、ザ・ミーターズはファンクの歴史には金字塔を打ち立てた。
彼らの曲はパブリック・エネミー、LLクール・J、ビースティ―ボーイズ、ラン・DMCら、多くのヒップ・ホップ・アーティストがサンプリングして使用している。また、カバーも数えきれない。レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、グレイトフル・デッド、ギャラクティックやジャコ・パストリアスら、多くのアーティストに曲がカバーされている。

今回のトリビュートバンドには、オリジナルメンバーのジョージ・ポーター・ジュニア、アート・ネヴィルの息子のイアンと、アートの甥のアイヴァン・ネヴィル、さらに二人のバンド、ダンプスタファンクのメンバー、トニー・ホールやデヴィン・トラスクレアが参加する。

ビブラフォン奏者として世界に認められたマイク・ディロンだが、バラエティに富んだジャンルの曲、ブーツィー・コリンズ、ボビー・ハッチャーソンや、ジェロ・ビアフラらの曲など、様々なスタイルの曲を高いクオリティで演奏することでも知られている。もともとはクリッターズ・バギンのメンバーとして世に出たディロンは、プライマスのレス・クレイプールやリッキー・リー・ジョーンズらともツアーに出るなど、多くのグループとも共演してきた。彼自身のバンド、パンカデリックには、モンスター・ドラマーのニッキー・グラスピー(ダムスタファンク、ビヨンセバンドでも活動)、キーボード奏者のブライアン・ハースも参加している。
最近、ニューオリンズの伝説のライブハウス、ティピティーナズにてパンカデリックのライブを行ったが、スペシャルゲストとして元フィッシュボーンのノーウッド・フィッシャーと、ジェーンズ・アディクションのスティーブン・パーキンズが参加した。
ノーウッドはフィッシュボーン解散後の動向が取りざたされている。

PIGが最新アルバム『Red Room』を5月17日に発売する。
PIGはイギリスのミュージシャンで、本名はレイモンド・ワッツ。インダストリアル/パンク/ダンスミュージック界隈ではベテランで、ドイツのKMFDMとの共演や、ナイン・インチ・ネイルズとツアーに出たり、日本のBuck-Tickとプロジェクトバンドを結成するなど活動は多岐に渡る。
彼の新譜には、3Teethのアレクシス・ミンコラ、スタビング・ウェストワードのクリス・ホール、ミニストリーのクリス・コネリー、フィアー・ファクトリーのバートン・C・ベルや、古くからの友人、En Eschなども参加。このアルバムのトラック「Crumbs, Chaos and Lies」は現在DSP等で配信されている。

ニューオリンズの貴族と呼ばれたベーシストのニック・ダニエルズ三世が癌との闘病ののち他界した。
彼はイワン・ネヴィルの幼馴染で、2003年にはダムスタファンクをイワンと共同創立。
他にも、ネヴィル・ブラザーズ、ドクター・ジョン、アラン・トゥーサン、ボズ・スキャッグス、エッタ・ジェームズら多くのアーティストと共演している。安らかに。

伝説的なファンク・ロック・スカバンド、フィッシュボーンが、45年を経て正式に分離をアナウンスした。
1978年の結成後、多くのメンバーの変遷を経た。一部のメンバーは離れては再度参加、また離れ、ギタリストのケンデル・ジョーンズは宗教団体に参加するために脱退した。しかし、最初の結成以来、ドラマティックなシンガー、アンジェロ・ムーアと、熟練のベースプレイヤー、ノーウッド・フィッシャーは変わらずいた。
最近のファン向けの発表によると、ノーウッド・フィッシャーと、長期間バンドのトランペット奏者だった「ダーティ・ウォルト」キビーがバンドを離れるという。
アンジェロ、キーボードのクリス・ダウド(1994年に一度バンドを離れて2018年に再度参加)、2019年にバンドに参加したギタリストのマーク・フィリップスは残留する。発表では、フィッシュボーンはすでに予定されているライブについては実施をするが、新ラインナップは不明という。また、多くのファンがノーウッドのいないフィッシュボーンはフィッシュボーンではない、と感じているという。
ノーウッドの今後のプランについては未発表だが、The Familyhood Nextsperienceというバンドのメンバーとして新シングル「To the Hilt」をリリース。このバンドには、フィッシュボーンとスイシダル・テンデンシーズのロッキー・ジョージ、それからソーシャル・ディストーションやイングリッシュ・ビートのメンバーが参加している。また、今週、ニューヨークでバッド・ブレインズのシンガーHRのためのチャリティにリビング・カラーのメンバーと参加するという。
フィッシュボーンは1985年のデビューシングル「Party at Ground Zero」以来日本では人気が続いている。彼らの初海外ライブは1986年7月の渋谷公会堂で、その後も印象的だったフジロックを含め、何度も日本に戻ってきている。

2022年に81歳で他界したサックス・プレイヤーの偉人、ファラオ・サンダーズの曲らが再注目されている。
近年のスピリチュアル・ジャズの流行により、サンダーズ、ジョンとアリス・コルトレーン、ロニー・リストン・スミス、ドン・チェリー、ユーセフ・ラティーフ等によるルーツが再注目されているのだ。
サンダーズは、この中でも特に日本とのつながりが深い。1966年には、未だに非常に高く評価されている17のライブをコルトレーンと日本で行っている。最も人気のあるレコーディングは1967年の『Tauhid』だが、この中には瞑想的な「ジャパン」というタイトルのナンバーが、「アッパー・エジプト」と共に収録されており、この辺りはロックバンドのMC5がコピーしている。また、1969年の『Karma』には32分の曲「The Creator Has a Master Plan」(ジャズミュージシャンだけでなく、サンタナやキング・クリムゾンのようなジャズに関係ないミュージシャンにもカバーされている)など。1998年には、「カズコ」というタイトルの美しい曲を録音している。
サンダースは多くの国際的なアーティスト等とのコラボレーションをしているが、その中に2003年には日本のバンド、スリープ・ウォーカーとトラック「The Voyage」を録音している。
近年、多くの若いジャズミュージシャンが、影響を受けたアーティストとしてサンダーズの名前を挙げるが、その中にカマシ・ワシントンやチップ・ウィッカム(今年フジロックに参加の予定)がいる。また、フジロックに今年参加するイギリスのアーティスト、フローティング・ポインツは2021年に大人気を博したアルバム『Promises』をファラオ・サンダーズと録音している。

待望だったヘイリー・ローレンの新譜『Dreams Lost and Found』が発売された。
中には、レオナルド・コーエンの「Dance Me to the End of Love」のカバー(すでにスポティファイ・プレイリストにて注目されている)、ビートルズの「The Fool on the Hill」、英語版の坂本九「上を向いて歩こう/Sukiyaki」や、素晴らしいオリジナル曲「Under the Same Moon」「More」他も収録されている。

日本発シューゲーズのベテラン、モノが5年ぶりに日本でライブを行う。このバンドはアメリカでインディーズレーベル、テンポラリー・レジデンスと契約して以来大きく成功し、世界中で100を超えるライブを行ってきた。11月20日に渋谷の0-イーストで、オーケストラ・ピトレーザと、また11月22日には大阪のヨギボー・ホーリー・マウンテンでバンドオンリーのイベントに参加する。