日本のエレクトロニック・アーティスト兼プロデューサーの aus が新譜『Everis』をイギリスのインディレーベル、ロー・レコーディングスから出版した。
このアルバムは、これ以前のausのアルバムと同様に国際的に関心を集めており、J-Wave,アメリカやイギリスではBBCなどのラジオで取り上げられている。5月26日から28日開催の、愛知県の森・道・市場フェスティバルにもボーディーズ、フジファブリック、グリム・スパンキー他と出演予定だ。

自閉症のリサーチのためのチャリティコンサート2つが話題になっている。スティーヴン・スティルスと妻のクリステンは「Light Up the Blues」というイベントをオーガナイズ、ロサンゼルスのグリーク・シアターで開催予定だ。スティルスにはすでに成人しているが、自閉症スペクトラムの息子、ヘンリーがいる。著名な友人等のうち、ニール・ヤングも参加するが、彼は2019年以来ライブに参加するのは初めて。スティルスの二人の息子、クリスとオリヴァー、またウィリーの息子、ルーカス・ネルソンやデイヴィッド・クロスビーの息子ジェイムズ・レイモンドも演奏した。ジョー・ウォルシュも登場。
5月19日に開催されたのは、当時ロック・ライターで、現在はパティ・スミスのギタリストとして知られるレニー・ケイが作ったコンピレーションアルバム『Nuggets』の発売50周年を祝うイベントだ。参加者としては、アルバムにフィーチャーされたバンドのメンバーで、当時ラブ、ザ・チョコレート・ウォッチバンド、ザ・シーズ、ザ・リーヴスやエレクトリック・プルーンズに加え、ザ・カーズ、REM、ゴーゴーズらも参加した。

パパ・グロウズ・ファンクが戻ってきた!オルガン奏者のジョン・”パパ”・グロスが率いる、多くに愛されたニューオリンズのファンクバンドが、日本の素晴らしいギタリストのジューン・山岸と共に帰ってくる。それぞれ別のプロジェクトで活躍していた(ジョン・ジューン共にケンケンやドラマーのニッキー・グラスピーと共に活動していたファンク・オン・ダ・テーブルも含む)ふたりだが、5年ぶりに再結成し、5月8日、ジャズフェストの期間中にティピティーナズでライブ開催の予定だ。

スーパー・サックス・マンと評されるスケーリックがいつもに増して多忙だ。ニューオリンズのジャズフェスト(ジョン・メデスキ、アダム・ダイチ、ウィル・ブレイズも参加)での複数のギグをこなしたばかりではあるが、インストバンドのトゥルー・ラブ(タワー・オブ・パワーのファンが結成、要チェックバンドだ)と西海岸ツアーを敢行中。
4月にはブラジルのパーカッション・マスター、サイロ・バプティスタ(ジョン・ゾーンやハービー・ハンコック、ポール・サイモン、スティングを含む多くのアーティストと共演・レコーディングをしている)も参加するアメンドラvs.ブレイズのツアーに参加。
4月21日にはプロジェクトバンド、サウンド・パイパー(プライムスのティム・アレクサンダーと)がアルバム『All That Syncs Must Diverge』をリリースする。
5月には、マイク・ディロン、レス・クレイプールとフィアレス・フライング・フロッグ・ブリゲードを再結成、新ギタリストとしてショーン・レノンも参加予定。このバンドでは全米で40日程をこなす予定で、そのうちのいくつかはフィッシュボーンが前座で参加する。

エリック・クラプトンが、ジェフ・ベックのトリビュート・イベントを、5月22日、23日に開催すると発表した。コンサートの参加者としては、クラプトン本人に加え、ロッド・スチュワート、ジョニー・デップらが名を連ねる。他にも参加する可能性があるとして、ビリー・ギボンズ、ゲーリー・クラークJr.、イメルダ・メイ、デレック・トラックスやジョン・マクラフリンらの名前も挙がっている。

大阪の強力なガールズ・バンド、少年ナイフが40周年を新譜『Our Best Place』をリリース、ヨーロッパで31日間のツアーを行う。多くのライブはすでに売り切れているそうだ。今年後半にはアメリカツアーも企画されている。

オールスター・ファンクバンドのスケアリー・ポケッツが、アメリカからヨーロッパに向けて、3月20日、長期ツアーを開始する。多くのライブのチケットはすでに売り切れているらしい。ロサンゼルスをベースに活躍するバンドはライアン・ラーマンとジャック・コンテの創造物で、二人以外のサイドメンバーは常に入れ替わるという形態をとっている。ラーマンは20代をベン・フォールズとのツアー、その後はマイケル・ブーブレや音楽ディレクターのジョン・レジェンドと過ごした。ジャック・コンテは作曲、映画製作、DJなど様々な職業を経験している。バンドの初期にはナールズ・バークレイの「Crazy」やニルヴァーナの「Come As You Are」、ビリー・アイリッシュの「Happier Than. Ever」、ハリー・スタイルズの「As It Was」などカバー曲のファンクアレンジを演奏していた。彼らの人気はユーチューブから上がっていく。今回のツアーバンドには、スーパー・ベーシストで最近ニック・キャンベル・デストロイズ・プロジェクトで成功を収めたニック・キャンベルが参加、ヴァルフペックのテオ・カッツマンとのコラボレーションで作った「Sunday」も演奏するという。

イギリスのバンド、レディトロンが新譜『Time’s Arrow』のツアーを今年開催することを発表した。
3月にはイギリスで、5月に北米の西海岸でのツアーを予定しているが、いくつかの日程はすでに完売しているという。夏のフェスティバル参加予定などはもうすぐ発表の予定。女性フロントの4ピースバンドがリバプールで結成されたのは1999年で、以来順調に成長。メジャー・レーベルでのリリースや、クリスティーナ・アギレラ、ギャング・オブ・フォー、ナイン・インチ・ネイルズ、ブロンディら大御所とのコラボでも成功を収めている。しかし、2011年にアルバム『Gravity the Seducer』をリリースすると、バンドは休止状態に入り、メンバーはそれぞれサウンドトラックや写真などを含む別々のプロジェクトで活動。2019年に『Ladytron』をリリース、2021年はツアー中に新型コロナで中止となったが、彼らの初期の曲「Seventeen」がティックトックで一大センセーションとなり、大きなリバイバルとなった。この曲の歌詞はモデルや芸能界のことを「彼らは17歳の私にしか興味がない、21になったらお楽しみは終わり」という歌詞がある。これがKポップやインスタグラム時代の若者に響いたのか、現在この曲はスポティファイで4千万回の再生数を誇っている。

プライマスのメインマンを務めるレス・クレイプールが、サイドプロジェクトのバンド、フィアレス・フライング・フロッグとツアーを開始する。このバンドにはギターにショーン・レノン、サックスに昔からの仲間のスケーリック、パーカッションにマイク・ディロンが参加している。ライブでは、ピンクフロイドのアルバム『Animals』をフルバージョンで演奏するという。ツアー中は、ジェリー・ハリソンとエイドリアン・ブリューやフィッシュボーンなど、多くの前座バンドと組む予定。

90年代を代表するオルタナ・ロックバンド、ペイヴメントが再再結成し、2月15日と16日は東京ドームシティホール、18日には大阪難波ハッチでライブ開催する。
このバンドは1989年にカリフォルニア州ストックトンで結成、アメリカのインディレーベル、マタドール・レコードで成功し、大きなレーベルからのオファーがありながらもインディーズで活動を続けた。1999年から2010年の間解散時期にはシンガー兼ギタリストのスティーブン・マルクマスはソロでもそこそこの成功をおさめた。2011年に再結成してツアーを周ったが、その後また解散。2019年にも再結成すると発表したが、新型コロナウイルスのせいで少しだけライブをした後は活動が止まっていた。