ハービー・ハンコックの伝説のバンド、ヘッドハンターズのドラマーとして知られるマイク・クラークが、素晴らしい新譜『Kosen Rufu』をワイド・ハイヴ・レコードから出版した。このアルバムには同じくヘッドハンターズのメンバーだったビル・サマーズ、ブルーノートのトランペット奏者エディ・ヘンダーソンやサックス奏者のスケーリック(クリッターズ・バッギン、レス・クレイプール、ニュー・マスター・サウンズ)らが参加している。他にも、以前共演したことのあるピアニストのウェイン・ホーヴィッツ、ベースのヘンリー・フランクリン(ヒュー・マサケラやスティービー・ワンダーと共演)も出演している。マイク・クラークは長きに渡る仏教徒で、アルバムタイトルはそこに由来するという(詳しく翻訳すると仏陀の教えを広める、という意味とのことだが、通常は世界平和を意味するとのこと)。このアルバムには秀逸なオリジナル曲に加え、エリック・ドルフィーの「Hat and Beard」のコピーが収録されている。
日本発のバンド、ワールズ・エンド・ガールフレンドが新譜『Resistance & the Blessing』を自身のレーベル、ヴァージン・バビロンから出版した。このアルバムは35曲で構成され、2時間半に届こうかという長さで、彼のユニークなクラシック、エレクトロニックや他の音楽要素が詰め込まれている。彼の以前の作品の他、映画のサントラや、海外ツアーなどで彼は国際的なファン層を獲得している。
ジャズ・ファンク・ギタリストのエリック・”クラズ”・クラズノがいつも通り超多忙だ。昨年、非常に好評を博したソロアルバム『Always』をリリースしたばかりだが、今年は自分の名前を冠した『King Canyon』を、プロデューサー/マルチ・インストゥルメンタリストのオーティス・マクドナルド(Alwaysアルバムにも参加)と制作、他にもギャラクティックのマイティ―なドラマー、スタントン・ムーアとクラズノ/ムーア・プロジェクト『Book of Queens』、ゲストにはブランフォード・マルサリス、ロバート・ランドルフや、コーリー・ハートが参加している。クラズは9月にフェスにも参加する予定。これはキング・キャニオン、クラズノ/ムーア・プロジェクト両方で出演の予定だ。
イギリスのジャズ・サックス、フルート奏者のチップ・ウィッカムが4曲EP『Love & Life』を8月25日、ゴンドワナ・レコードから発売した。発売前からスポティファイで試聴可能だったタイトルトラックは素晴らしい。ウィッカムは定評のあるアルバム『Cloud 10』で世界中にファンを獲得、日本でもニュー・マスターサウンズのサイドマンとして演奏している。
ウィッカムは9月21日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでトランペット奏者のマシュー・ハルソールと共演予定だ。
ウクレレのスーパースター、ジェイク・シマブクロが、9月6日に日本で新アルバム『Grateful』を世界に先駆けて発売する予定だ。このアルバムにはハワイアン音楽のビッグネーム、ジョン・クルーズ、ブラザー・のーランド、ハーブ・オータ・ジュニア、ジョン・フィアリー、マーク・ヤマナカやヘンリー・カポノ(クリストファー・クロスのヒット曲「Sailin’」のカバーをリードトラックにしている)らとのコラボも含まれる。ジェイクは8月16日にマウイ・フード・バンクのためのチャリティコンサートも開催。カポノも同じくマウイの悲惨な火災の被災者をサポートするために活動をしている。
イギリスのサックス奏者兼フルート奏者のチップ・ウィッカムが、9月21日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでトランペット奏者のマシュー・ハルソールと共演する。ハルソールの音楽はファラオ・サンダーズ風のスピリチュアル・ジャズとボノボやシネマティック・オーケストラに代表されるコンテンポラリー・サウンド融合と評される。このイベントにはスペシャルゲストとして琴・三味線奏者の北村桂子も参加の予定。チップ・ウィッカムはシングル「Love and Live」をリリースしたばかり。この曲は、8月25日にリリースされるEPのタイトルカットとなる予定だ。
長期の沈黙?を経て、オーケー・ゴーが復活する。2014年リリースの『Hungry Ghost』アルバム以来久々の活動開始だ。オーケー・ゴーのシンガー、ダミアン・クーラッシュと彼の妻で作家・コメディ作家・映画プロデューサーを兼業するクリスティン・ゴア(元アメリカ副大統領アル・ゴアの娘でもある)は1995年に始まったビーニー・ベイビーズというぬいぐるみの大流行(限定生産の小型のぬいぐるみがブームになり、最後には投資対象として時には何千ドルもの価値で売買されていた)を描いた映画「The Beanie Bubble」の制作を手掛けていた。この映画の主演はザック・ガリフィアナキス(ザ・ハングオーバー出演)とエリザベス・バンクス(ザ・ハンガーゲームス出演)。この映画はアップルTVで7月28日からストリーミングにて視聴可能となる。この映画には、オーケー・ゴーの新曲「This」も使われている。アルバムは今年後半には発売予定だ。
日本のエレクトロニック・アーティスト兼プロデューサーの aus が新譜『Everis』をイギリスのインディレーベル、ロー・レコーディングスから出版した。
このアルバムは、これ以前のausのアルバムと同様に国際的に関心を集めており、J-Wave,アメリカやイギリスではBBCなどのラジオで取り上げられている。5月26日から28日開催の、愛知県の森・道・市場フェスティバルにもボーディーズ、フジファブリック、グリム・スパンキー他と出演予定だ。
サックス奏者のスケーリックが、新アルバム『All That Syncs Must Diverge』をサウンド・サイファーの名義でリリースする。サウンド・サイファーは、スケーリックにドラマーのティム・”ハーブ”・アレクサンダー(プライマス、ア・パーフェクト・サークル、ブルー・マン・グループに参加)とやっているプロジェクトで、ティム・メイソンも「sonic manipulation」で参加する。このプロジェクトは、スケーリックとアレクサンダー両名がプライマスのチョコレート・ファクトリー・ツアーに参加していた2017年に開始した。彼らのレーベル、ロイヤル・ポテト・ファミリーは、このアルバムをキャン、クラフトヴェルク、ピーター・ガブリエルとエイフェックス・ツインの混ざったようなものだと評している。
シンガー・ソングライターのマイク・ヴィオラがソニーミュージックから新アルバム『Paul McCarthy』を4月26日に発売する。マイクが最初に登場したのはビートルズに影響されたバンド、キャンディ・ブッチャーズのリーダーとしてだ。それ以来、マイクはパニック!アト・ザ・ディスコ、ライアン・アダムス、マンディ・ムーア、シャニータ・トウェイン、レイチェル・ヤマガタや日本のワン・オク・ロックなど多くのアーティストに楽曲を提供している。また、彼は映画音楽も手掛けており、大ヒットだった映画『That Thing You Do!(邦題:すべてをあなたに)』では友人のファウンテインズ・オブ・ウェインのアダム・シュレシンガーが作曲したメインテーマを歌っている。