日本のサイケデリックバンド、幾何学模様は、ほぼノンストップで世界ツアーを敢行し、多くのファンを獲得した。5人組のバンドはオリジナル曲、オリジナルレーベル(グルグル・ブレイン)で勝負し、自らをマネージメントし、アムステルダムにオフィスを構えている。

今回、バンドは無期限の活動中止と、現在のアルバム『Kumoyo Island(クモヨ島)』を最後にアルバム制作の終了をアナウンスし、多くのファンを驚かせた。これにより、彼らのライブのチケット入手がますます難しくなっている。

わずか数年前、サンフランシスコではローカルバンドのシュガー・キャンディ・マウンテンの前座を務めていた彼らだが、今度のサヨナラコンサートではワンマンで、1400席のカストロ・シアターでは充分な席数が確保できず、2300席確保できるウォーフィールド・シアターに会場を移動したという。

日本のサイケデリックバンド、幾何学模様が5月6日に新譜『クモヨ島(Kumoyo Island)』をリリースする予定だと発表、その後ヨーロッパとアメリカツアー(ほぼ全ての日程が完売済)を慣行し、その後解散の予定だという。このバンドは国際的なフォロワーを多く獲得しており、最近もBBCやアメリカ版ローリング・ストーンズ・ウェブサイトにも出演している。また、彼らは非常にクールなTシャツやヴィデオも発表している。バンドの解散は非常に残念だが、メンバーたちが今後も更にクールな活動を続けることを確信している。

英国のハードロック・メタルバンド、UFOが50周年ツアーを発表、これを最後に引退すると表明した。このバンドは彼らの活動期間を通して二千万枚のアルバムを売り上げている。シンガーのフィル・モグのみが唯一のコンスタントなメンバーというこのバンドの歴史は興味深い。非常に多くのミュージシャンがメンバーとして参加(何度も出たり入ったりするメンバーもいた)、結果、メンバーを並べるとロックのオール・スター名簿に近いものができる。オリジナルメンバーのギタリストのミック・ボルトン、ベーシストのピート・ウェイ(後にファストウェイ、オジー・オズボーンに参加)、ドラマーのアンディ・パーカーに加え、ドイツのギタリスト、マイケル・シェンカー、バーニー・マースデン(ホワイトスネーク)、ポール・レイモンド(チキン・シャック、サヴォイ・ブラウン)、ジョン・スローマン(ユーライア・ヒープ)、ビリー・シーハン(ミスター・ビッグ)、ポール・グレイ(ダムド、エディ・アンド・ザ・ホット・ロッズ)、ロビー・フランス(ダイアモンド・ヘッド)、アトミック・トミー・マッククレンドン(日系アメリカ人のギタリストでカルメン・マキ、KUNI等日本人アーティストにも曲を提供)、サイモン・ライト(AC/DC)、エインズレー・ダンバー(ザッパ、ボウイ、ジャーニー)、ヴィニー・ムーア(アリス・クーパー)や、ジェイソン・ボーナムなど。

ユニークなことにこのバンドの人気は時とともに上がったり下がったりを繰り返している。バンドの最初の2枚のアルバムはスペース・ロックの傾向が強いが、エディ・コクランの「C’mon Everybody」のカバーを含み、日本で特に人気が高かった。多くのファンは彼らのベストアルバムは19歳のマイケル・シェンカーが加入して最初の1974年の『Phenomenon』というが、当時のアメリカ、イギリスではチャートにも入らなかった。『Lights Out』はシェンカーが戻ったばかりのバンドが出したアルバムで、アメリカ・チャートでは最高位につけた。イギリスでチャート最高位になったのはスタジオ・アルバムの『Mechanix』だが、ファンの間では人気は低い。ライブ・アルバム『Strangers In the Night』はイギリスでチャート7位になったが、ロックのライブアルバムでは最高のものだと多くの人々が認めている。

メタルの巨人、スレイヤーが5月10日サンディエゴより、さよならツアーを開始すると発表した。アメリカ本国以外でのライブについては言及されていない。このバンドは37年もの間活動を続け、3千回を越すライブを行ってきた。2013年に共同創立者のジェフ・ハングマンが蜘蛛に噛まれて死去している。

韓国のスーパーアイドルグループ、ワンダーガールズが1月26日に「Draw Me」を発表したのを最後に解散した。このグループは10年間に渡って大ヒット曲「Nobody」を含む数々のヒットを飛ばし、2009年にはJonas Brothersと全米ツアーを敢行、2012年には日本のソニーと契約していた。しかし、マネジメント会社のJYPエンターテイメントの抑圧的なやり方に反発したと見られ、2015年には、メンバーのソネとソヒが脱退している。

ブンブンサテライツのベーシストの中野雅之が、7月22日にリリースされる新作EP『レイ・ユア・ハンズ・オン・ミー』がバンドの最後の作品になることを発表した。脳腫瘍を再発したギタリスト/ヴォーカリストの川島道行が車椅子での生活を余儀なくされ、意志の疎通が難しくなっていることが活動終了の理由だ。エレクトロニック・デュオとして20年以上に渡る活動の中で成功を築いてきた彼らは、海外で最も知名度の高い邦人バンドである。1997年にベルギーを代表するクラブミュージック・レーベルR&Sからデビュー・シングルをリリースし、モービーやガービッジといった大御所とのツアーなど数多くの海外ツアーをこなしてきた。まだ、人気アニメ『アップルシード』や『機動戦士ガンダム』にも楽曲がフィーチャーされている。

スーパーサッカーズのリーダー/ベーシスト/ボーカルのエディ・スパゲッティがステージ3の喉頭がんであることが明らかになった。エディが治療に専念して1日も早く回復できるように、バンドは予定されていたヨーロッパツアーをキャンセルした。また、治療費を支援するためにエディ・スパゲッティがん闘病基金(Eddie Spaghetti Cancer Fight Fund)が設立された。1988年にアリゾナで結成されたスーパーサッカーズは翌年に移住したシアトルでサブ・ポップと契約。シン・リジィを彷佛させるハードロックなギター、そしてパンクとカントリーの影響を取り入れたサウンドで知られる。ヒット曲こそはないものの、キャリアを通して安定した人気を維持してきた彼らは世界中でツアーを成功させている。また、2002年以降は自主レーベルから作品をリリースしている。初代ボーカルは麻薬の過剰摂取で他界し、これまでに数回のメンバー交代を経てきたが、パワフルなライブには定評がある。エディが活動休止前にスーパーサッカーズと出演したシアトルのトラクター・タヴァーンでの公演では、ラモーンズの「アイ・ビリーヴ・イン・ミラクルズ」をパール・ジャムのエディ・ヴェダーと共演して会場をわかせた。

アメリカの深夜番組で活躍した司会者/コメディアン/プロデューサーのデイヴィッド・レターマンが5月20日に引退し、20年間に渡る人気番組「レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン」に幕を降ろした。最後の番組には、トム・ウェイツ(レターマンのために書いたという素晴らしい新曲「テイク・ワン・ラスト・ルック」を披露)、トレイシー・チャップマン、ボブ・ディラン、エディ・ヴェダー、フー・ファイターズらレターマンが個人的に大好きなミュージシャンらが出演した。レターマンが最も敬愛するウォーレン・ジヴォンは2003年に他界しているため、有終の美を飾る場に加わることは実現しなかったが、他界する1週間前にレターマンの特別番組に出演している。ジヴォンが同番組に初出演したのは1982年、アルバム『外交使節(The Envoy)』をリリースした直後。ファンには支持されていたものの作品のセールスが低迷し、レーベルとの契約が打ち切りになるなど、ジヴォンにとっては最悪の時期だった。その後、キャリアが再び軌道にのったジヴォンはレターマンの番組に20回以上に渡って出演した。

昨年夏から「ザ・ファイナル・ツアー」を行なっているモトリー・クルーが、今年12月31日のLA公演を最後に“絶対に”解散することを誓う「誓約書」にメンバー全員で署名した。しかし、この解散後もツアーではない単発のライブ活動を行なう可能性は否定していない。今月、バンドは2月14日と15日のさいたまスーパーアリーナ公演をふくむ来日ツアーを行なう。バンドの自伝『ザ・ダート』を原作にした伝記映画の企画も進行中だそうだ。

今月15日にブラック・クロウズが解散したことを発表した。1990年にデビュー・アルバム『シェイク・ユー・マネー・メイカー』でミリオンセラーを記録し一躍有名になったブラック・クロウズは、その熱いサザン・スタイルのブルースロックでライブでも観客を魅了し、人気を集めてきた。しかし、メンバーのリッチとクリス・ロビンソン兄弟の不仲が原因でバンドのキャリアは常に不穏な空気に包まれていた。メンバー交代を繰り返し、短い間だったが一時期はジミー・ペイジが加入してきたこともあった。最近では、ノース・ミシシッピ・オールスターズのルーサー・ディックソンがギタリストをつとめた他、カルト的な人気を集めるカリフォルニアのアーティストのジャッキー・グリーンも時々演奏に参加していた。クリス・ロビンソンが公表した声明によると、リッチ・ロビンソンがバンドの所有権を主張した上に、28歳のドラマーのスティーヴ・ゴーマンをふくむメンバーには給与のみを支払うと言い出したため、その要求をクリスとスティーヴが拒否したことが解散の理由になったとしている。