コーチェラ・フェスティバルが4月14日から16日と21日から23日に開催する例年のイベントのラインナップを発表した。ブラックピンク、バッド・バニー、フランク・オーシャンが参加予定。
ブラックピンクはコーチェラ初参加ではないが、初のヘッドライナーとしての参加となる。また、韓国アーティストがヘッドラインになるのは初めて。プエルトリコのラッパー、バッド・バニーもラテンアメリカ出身アーティストとして初のヘッドライナーとなる。主流な音楽ファンにはあまり知名度が高くないバッド・バニーだが、カルディ・BやJ・バルヴィン、ドレークらラップスターとの共演で世界的に知名度を上げ、2020年から2023年のスポティファイでの最もストリーミング数が多いアーティストとなっている。プラチナセールスを誇るR&Bシンガー・ソングライター兼ラッパーのフランク・オーシャンは2020年にヘッドライナーになる予定だったはずが新型コロナによりキャンセルになったため、今回は満を持して迎えられた。

ギャラクティックがニューオリンズなら、プライマスのリーダー、レス・クレイプールはプロジェクトバンド、バスタード・ジャズを率いてカリフォルニア州ナパで大晦日ライブを行う。メンバーはサックス奏者のスケーリック、パーカッショニストのマイク・ディロンと、ドラマーは通常ギャラクティックのスタントン・ムーアが務めるところを代理で怪物ドラマーと呼ばれるヴィニー・カリウタ(フランク・ザッパ、スティングやジョニ・ミッチェルらのレコーディングに参加)が務める。ナパはカリフォルニア州の中心にあるワイン産地で、クレイプールは自らもワイナリー、クレイプール・セラーズを保有するワイン好きだ。

アバンギャルド・メタルのグループ、カヨ・ドットが、ジョン・ゾーンのザディック・レーベルからリリースした彼らのデビューアルバム『Choirs of the Eye』のリリース20周年記念のヨーロッパツアーを来年行うと発表した。その後発表された2008年のアルバム『Blue Lambency Downward』、2014年の『Humbardo』は日本のデイメア・レーベルから発売されている。このバンドはマルチ・インストゥルメント奏者のトビー・ドライバーが創立、ほとんどの作曲と唯一続いてるメンバーでもある。このツアーは2023年2月24日にロンドンでスタートする予定だ。

ベーシストの象徴、伝説のファンク・ロックバンドプライマスのリーダーのレス・クレイプールが、サイド・プロジェクトとして参加しているバスタード・ジャズでツアーを開催中。クレイプールは、ビブラフォン奏者兼パーカッショニストのマイク・ディロン(リッキー・リー・ジョーンズバンドのリーダーでもある)、サキソフォンの巨人スケーリック、ギャラクティックのドラマー、スタントン・ムーアと、以前から幾度かこの名前で演奏をしている。ムーアが他で演奏する予定の12月は、フランク・ザッパの元ドラマー、ヴィニー・カリウタが参加の予定。
音楽活動だけでなく、クレイプールはカリフォルニアのセバストポリで、評価の高いワインメーカーの Purple Pachyderm を経営している。

11月5日、ザ・ワイルド・ハニー・ファンデーションがロサンゼルスでパワー・ポップの伝説、ビッグ・スターのトリビュートを開催する。バンドのドラマーで、唯一生き残っているメンバーのジョディ・ステファンズも参加の予定。他にもREMのマイク・ミルズやバングルズのスザンナ・ホフス、dBズのクリス・ステイミー、ウィルコのパット・サンソム、ポージーズのジョン・オウアらが参加の予定だ。ザ・ワイルド・ハニー・ファンデーションは1994年の自閉症の研究のために多くのミュージシャンが賛同して設立。彼らのイベントは非常に評価が高く、今回も1400席の会場がすぐに満席になること間違いなしだ。

トミー・ゲレロが、2021年11月にリリースしたアルバム「Sunshine Raido」のツアーで日本に再来日、14公演を予定している。元スケート・ボーダーのミュージシャンのツアーは9月29日に開始、日程には10月15日の鹿児島、グッド・ネイバー・ジャンボリーなどが含まれ、ツアーファイナルは10月17日、東京のデュオ・ミュージック・エクスチェンジの予定だ。

追記:トミー・ゲレロの日本ツアーは、ビザの問題が発生したため来日ができず、全日キャンセルとなった。

サンフランシスコで愛されているフリー・ミュージック・フェス、ハードリー・ストリクトリー・ブルーグラスが新型コロナによる2年間のブランクを経て復活する。3日間に及ぶフェスではありとあらゆるジャンルの音楽を網羅するが、ルーツミュージックへの傾倒が強い傾向だ。このフェスティバルは、ベンチャー投資家のウォレン・ヘルマンが創設。2001年に始まった際はほぼブルーグラスのみだったが、すぐに他のスタイルの音楽も聞かれるようになり、フェスのタイトルに「ハードリー」が追加されたのが2004年だ。ヘルマンが一手にフェスの費用を賄っていて、入場料やスポンサーは介入していない。ヘルマン自身は2011年に他界したが、彼はフェスを継続するための資金を残している。
今年の参加アーティストとしてすでに発表済なメンバーにはエミー・ルー・ハリス、ギャラクティック、マーカス・マムフォード、エイドリアン・ブリューとジェリー・ハリソンが含まれる。

新型コロナによってキャンセルされた間に、ハードリー・ストリクトリーは、オンラインで過去のイベントを放映し、新型コロナ蔓延時に閉店を余儀なくされた音楽べニューに寄付などを行っていた。

ニューオリンズのファンクバンド、ギャラクティックのドラム・マスター、スタントン・ムーアがサイドプロジェクトで忙しくしている。現在、レス・クレイプール・バスタード・ジャズというプロジェクトでの出演が短期だが続けて決まっている。このプロジェクトはプライマスのレス・クレイプールのほか、パーカッションにマイク・ディロン、サックスにスケーリックが参加。こちらが終わると、ガレージ・ア・トロワ、また彼のトリオ(1999年に結成して、たびたび集まって活動している。スケーリックとギタリストのチャーリー・ハンターが参加)での活動も予定されている。彼らの最近のアルバム『Calm Down Cologne』は必聴。

ベテランギタリスト兼、トム・ぺティ&ザ・ハートブレイカーズのソングライターとしても知られるマイク・キャンベルが自分のバンド、マイク・キャンベル・&・ザ・ダーティ・ノブスを結成した。このバンドは広くツアーを行っているが、ドラマーがヨーロッパの他のバンドに参加するということでいくつかのライブでは代理のドラマーとして、トム・ぺティ&ザ・ハートブレイカーズに1976年から1994年の間所属していたスタン・リンチが参加する予定だ。

ジャズ/ファンクのオルガン奏者ウィル・ブレイズ、ギタリストのチャーリー・ハンター、そしてドラマーのジョージ・スラッピックがライブアルバム『Live-Just Play the Blues』を5月13日にリリースすると発表。このアルバムは昨年彼らがノースカロライナ州グリーンズボロで行ったライブの録音になる。アルバム収録曲の「All About My Girl」は現在ストリーミングで視聴可能。今夏、ブレイズはAmendola Vs. Bladesとしてドラマーのスコット・アメンドーラ、パーカッショニストのサイロ・バプティスタ、サックス奏者のスケーリックとアルバム『Everybody Wins』のツアーを行う。他にも、エリック・クラスノーのサイドマンとして『Always』アルバムのツアーにも参加予定。