キース・リチャーズ、ボニー・レイット、そして自分のバンドダムスタファンクでキーボードを演奏するアイヴァン・ネヴィルが、4月21日、20年以来のソロアルバム『Touch My Soul』をリリースする。ニューオリンズのフレーバーに満ちたこのアルバムには、アイヴァンの父アーロン・ネヴィル、伯父のシリル・ネヴィル、トロンボーン・ショーティ、マイケル・マクドナルドやボニー・レイットが参加している。このアルバムにはオリジナル曲の他に、トーキング・ヘッズの「This Must Be The Place」のカバーも収録されているとのこと。
大阪の強力なガールズ・バンド、少年ナイフが40周年を新譜『Our Best Place』をリリース、ヨーロッパで31日間のツアーを行う。多くのライブはすでに売り切れているそうだ。今年後半にはアメリカツアーも企画されている。
イギリスのバンド、レディトロンが新譜『Time’s Arrow』のツアーを今年開催することを発表した。
3月にはイギリスで、5月に北米の西海岸でのツアーを予定しているが、いくつかの日程はすでに完売しているという。夏のフェスティバル参加予定などはもうすぐ発表の予定。女性フロントの4ピースバンドがリバプールで結成されたのは1999年で、以来順調に成長。メジャー・レーベルでのリリースや、クリスティーナ・アギレラ、ギャング・オブ・フォー、ナイン・インチ・ネイルズ、ブロンディら大御所とのコラボでも成功を収めている。しかし、2011年にアルバム『Gravity the Seducer』をリリースすると、バンドは休止状態に入り、メンバーはそれぞれサウンドトラックや写真などを含む別々のプロジェクトで活動。2019年に『Ladytron』をリリース、2021年はツアー中に新型コロナで中止となったが、彼らの初期の曲「Seventeen」がティックトックで一大センセーションとなり、大きなリバイバルとなった。この曲の歌詞はモデルや芸能界のことを「彼らは17歳の私にしか興味がない、21になったらお楽しみは終わり」という歌詞がある。これがKポップやインスタグラム時代の若者に響いたのか、現在この曲はスポティファイで4千万回の再生数を誇っている。
ニューヨーク発のギタリスト、スティーブン・ウルリッヒが新アルバム『Music from This American Life』をリリースした。このアルバムは人気のアイラ・グラスがパーソナリティとして全米500以上のラジオ・ステーションで放送されているラジオ・ショウ「This American Life」のサントラともなっている。ウルリッヒと彼のバンド、ビッグ・レイジーは番組にもレギュラー出演して、雰囲気のある、ムーディかつハード・ボイルドなサウンドを披露している。
リッキー・リー・ジョーンズが4月28日、新譜『Pieces of Treasure』をBMGからリリースする。このアルバムでは、以前のヒットアルバム『Pirates』をプロデュースした ラス・ティテルマンと再度組むことになる。グラミー賞受賞シンガーである彼女は、この新アルバムで「There Will Never Be Another You」「One For My Baby」「On the Sunny Side of the Street」などのアメリカン・スタンダード・ナンバーを歌う予定だという。
素晴らしいパーカッショニスト、マイク・ディロンが新バンドパンダデリックのデビューアルバムを発表する。バンドの名前が示唆する通り、ファンクとパンクの融合と、さらにジャズの要素を取り入れた楽曲をメインとする。このバンドには、マイク・ディロンの他にもキーボード奏者のブライアン・ハース(セシル・タイラーの楽しさとアーマド・ジャマルのダイナミックなタッチを併せ持つと評されている)、ドラマーにニッキー・グラスピー(ビヨンセのバックや、ダムスタファンクに所属)が参加。初のアルバム『Inflorescense』は1月27日に発売された。ストリーミングサービスでも視聴可能だ。
日本発、ガールズ・ロック・トリオのジニー・オップスが新EP『HInoaruku』をサン・レーベルのサード・ストーンから発売、オンラインとCD両方で提供する。北米では著名なラジオステーションのWFMUがインタビューを予定していて、こちらもオンラインで試聴可能。このラジオステーションには多くの著名なファンがいて、その一人があの漫画、シンプソンズの作家マット・グレイニング、他にも映画監督のジム・ジャーミッシュがいる。ジニー・オップスはテキサス州オースティンで開催されるSXSWでの演奏や全米ツアーなどでアメリカでもそれなりに知られた存在だ。
W・デイヴィッド・マークスは2003年から東京をベースに活動するアメリカ人だ。彼は広告・ファッション・報道(ポパイ、フェーダー、ナイロン、ザ・ニューヨーカー)や音楽の世界で活動し、現在新たな書籍「Status and Culture: How Our Desire for Social Rank Creates Taste, Identity, Art, Fashion, and Constant Change」の著者となった。この本はニューヨークタイムズ、GQ、ハリウッド・ウィークリー、パブリッシャーズ・ウィークリー他多くの媒体で称賛されている。また、彼はアメリカでもっとも有名な音楽ポッドキャスト、ザ・ボブ・レフセッツ・ポッドキャストでインタビューも受けた。マークスさん、おめでとうございます!
インダストリアル・ミュージックのパイオニアと呼ばれるPIGが新譜『The Merciless Light』をメトロポリス・レコードからリリースした。このアルバムはプロディジーの元ギタリスト、ジム・ホワイトや、PIGと同じく元ドイツのインダストリアルバンド、KMFDMのメンバーで、以前も共演しているエン・エッシュがコラボで参加している。PIGはイギリスのミュージシャン、レイモンド・ワッツの別名で、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン、フィータス、アンダーワールドのカール・ハイドや日本のバクチクらとのコラボレーションでも知られている。
トミー・ゲレロが、2021年11月にリリースしたアルバム「Sunshine Raido」のツアーで日本に再来日、14公演を予定している。元スケート・ボーダーのミュージシャンのツアーは9月29日に開始、日程には10月15日の鹿児島、グッド・ネイバー・ジャンボリーなどが含まれ、ツアーファイナルは10月17日、東京のデュオ・ミュージック・エクスチェンジの予定だ。
追記:トミー・ゲレロの日本ツアーは、ビザの問題が発生したため来日ができず、全日キャンセルとなった。