W・デイヴィッド・マークスは2003年から東京をベースに活動するアメリカ人だ。彼は広告・ファッション・報道(ポパイ、フェーダー、ナイロン、ザ・ニューヨーカー)や音楽の世界で活動し、現在新たな書籍「Status and Culture: How Our Desire for Social Rank Creates Taste, Identity, Art, Fashion, and Constant Change」の著者となった。この本はニューヨークタイムズ、GQ、ハリウッド・ウィークリー、パブリッシャーズ・ウィークリー他多くの媒体で称賛されている。また、彼はアメリカでもっとも有名な音楽ポッドキャスト、ザ・ボブ・レフセッツ・ポッドキャストでインタビューも受けた。マークスさん、おめでとうございます!
インダストリアル・ミュージックのパイオニアと呼ばれるPIGが新譜『The Merciless Light』をメトロポリス・レコードからリリースした。このアルバムはプロディジーの元ギタリスト、ジム・ホワイトや、PIGと同じく元ドイツのインダストリアルバンド、KMFDMのメンバーで、以前も共演しているエン・エッシュがコラボで参加している。PIGはイギリスのミュージシャン、レイモンド・ワッツの別名で、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン、フィータス、アンダーワールドのカール・ハイドや日本のバクチクらとのコラボレーションでも知られている。
トミー・ゲレロが、2021年11月にリリースしたアルバム「Sunshine Raido」のツアーで日本に再来日、14公演を予定している。元スケート・ボーダーのミュージシャンのツアーは9月29日に開始、日程には10月15日の鹿児島、グッド・ネイバー・ジャンボリーなどが含まれ、ツアーファイナルは10月17日、東京のデュオ・ミュージック・エクスチェンジの予定だ。
追記:トミー・ゲレロの日本ツアーは、ビザの問題が発生したため来日ができず、全日キャンセルとなった。
アンビエント音楽のクリエイター、クリストファー・ウィリッツが9月9日、新譜『Gravity』をブルックリンのレーベル、ゴーストリーから発売した。サンフランシスコをベースに活動する作曲家、兼美術家でもあるウィリッツには、インディー・レーベル12Kから最初のアルバムをリリースして以来、国際的なファンも獲得している。彼は多くのアーティストのコラボレーションでも知られており、テイラー・デュプリー、ティコ、ザック・ヒルや坂本龍一との2枚のアルバム「Ancient Future」「Ocean Fire」でも知られている。彼はまた、ワークショップなどを開催して音楽制作、空間オーディオや瞑想などを教えている。
ジャムバンドの世界で特に人気の高いエレクトロニック・ロックバンドのロータスが、新譜『Bloom & Recede』を8月26日にリリースする。
ロータスはメンバーそれぞれの即興の巧みさとすばらしいライブに定評がある。バンドは日本でも6回ツアーを行っていて、その中でも2013年のフジロックでの演奏は素晴らしく、フェスの中で最も語られたライブだった。「Pacific Glow 」など、収録曲のいくつかはすでにストリーミングで聴くことが可能だ。
スペシャルなベーシスト、ニック・キャンベルが初めてのソロアルバムを、ニック・キャンベル・デストロイズという名前でリリースする。ベーシストとして常に人気で、チャーリー・プース、メーガン・トレイナー(特に「All About That Base」で有名な)、ラッパーのランチマニー・ルイス、オンラインで大人気のパンプルムースなどと共演している。彼の最初のシングルは伝染性の高いファンキーかつポップな「Fancy Jeans 」。セカンドシングルで出てくるとしたら、オルタナ・ファンクバンドのヴァルフペックと共作した「Sunday」かもしれない。
このバンドは西海岸でダイナミックなライブを繰り返し、多くのファンを獲得している。彼らのサウンドは、「アイクとティナ・ターナーを足してザ・ソニックスと合わせたような」と評される。
キーになる曲はビーチボーイ風味の「The Dance」と、ギター重視の「Baby Come On」。
現在最も将来を見据えて活動しているといわれるジャズ・ギタリストのメアリー・ハルヴォーソンがノンサッチ・レコードから2枚のアルバム、『Amaryllis』と『Belladonna』をリリースした。『Amaryllis』には彼女の長年のコラボレーターであり、アンソニー・ブラクストン、ジョン・ゾーンやアンティバラのメンバーらと共演し、自身のバンド、トマス・フジワラ・トリプル・ダブルを率いるドラマーのトマス・フジワラをフィーチャーしている。
ハノイ・ロックスのフロントマンを務めたマイケル・モンローが新たなソロアルバム『I Live Too Fast To Die Young』を6月10日にリリースする。
モンローは今年60歳になるが、未だ健康でにぎやかで、ステージではスプリットも披露する。ハノイ・ロックスは1979年にフィンランドのヘルシンキで結成され、ドラマーのラズル・ディングリーがモトリー・クルーのヴィンス・ニールと交通事故で亡くなった1985年に最初に解散。モンローとオリジナルのギタリストアンディ・マッコイは2001年にバンドを再結成、2009年まで活動を共にしていた。
偉大なるボニー・レイットが新譜『Just Like That』をリリースした。ボニーがフォークギターを始めたのは8歳の時だが、その際、彼女はブルース方式の弾き方も取り入れている。フェスティバルなどで演奏している間に、赤毛の若い白人女性がここまで上手にブルースを弾くことに感激したブルースの偉人たちと出会う。ボニーは1971年にワーナー・ブラザーズからデビューし、西海岸のミュージックシーンで活躍した。彼女のアルバムは高い評価を得たが、売り上げはそこそこ、といったところだった。アルバムの売上は多くはなくとも確実にあったものの、1983年、レーベルとの契約は打ち切られる。彼女はそこで若干のうつ状態に陥り、飲酒にはまり始める。しかし彼女にはまだ多くのファンがいて、その一人が自身のペイズリー・パーク・レーベルに彼女を誘ったプリンスだった。彼女はキャピトル・レコードと契約にいたったが、そこでリリースした10枚目のアルバム『Nick of Time』がプラチナ5倍となるスマッシュヒットアルバムとなり、グラミー賞の各部門を総なめ、40歳にして初の快挙となった。2012年にリリースした16枚目のアルバム『Slipstream』は自分で立ち上げたレッドウィング・レーベルから出版。このアルバムではジェリー・ラファティの「Right Down The Line」のカバーシングルがトップテン入りしている。
今度の新譜にはオリジナル曲が4曲が収録されていて、彼女のギターと声両方が非常によい。