シューゲーズ/ドリームポップバンドのレスプレンドールが新アルバム『Tristeza』を発売した。このバンドはもともとペルー出身だが、現在はオランダ在住で、今回は再びプロデューサーでコクトー・ツインズのロビン・ガスリーとの作品。アルバムでは著名な写真家のPuck Verheulによる素晴らしいアートワークが目を引く。
日本のサイケデリックバンド、幾何学模様が5月6日に新譜『クモヨ島(Kumoyo Island)』をリリースする予定だと発表、その後ヨーロッパとアメリカツアー(ほぼ全ての日程が完売済)を慣行し、その後解散の予定だという。このバンドは国際的なフォロワーを多く獲得しており、最近もBBCやアメリカ版ローリング・ストーンズ・ウェブサイトにも出演している。また、彼らは非常にクールなTシャツやヴィデオも発表している。バンドの解散は非常に残念だが、メンバーたちが今後も更にクールな活動を続けることを確信している。
ジャズ/ファンクのオルガン奏者ウィル・ブレイズ、ギタリストのチャーリー・ハンター、そしてドラマーのジョージ・スラッピックがライブアルバム『Live-Just Play the Blues』を5月13日にリリースすると発表。このアルバムは昨年彼らがノースカロライナ州グリーンズボロで行ったライブの録音になる。アルバム収録曲の「All About My Girl」は現在ストリーミングで視聴可能。今夏、ブレイズはAmendola Vs. Bladesとしてドラマーのスコット・アメンドーラ、パーカッショニストのサイロ・バプティスタ、サックス奏者のスケーリックとアルバム『Everybody Wins』のツアーを行う。他にも、エリック・クラスノーのサイドマンとして『Always』アルバムのツアーにも参加予定。
数学的なプログレ・ロックバンドのアンフリーズ・マギーが夢だったアイスランド、レイキャビクでのライブを開催した。また、バンドは新譜『Asking For a Friend』が7月1日発売になると発表。この新譜に含まれる曲が2曲、すでにアップル・ミュージックで聴くことができる。
サンフランシスコのロックバンド、ホット・ランドリーが新しいEP『Everyday』をリリースした。このバンドはソニックとアイク、ティナ・ターナー・レビューを合わせたような、と評される。
アルバムツアーも開催予定。
レス・クレイプールが非常に忙しい日々を送っている。彼は現在プライマスと共にツアーに出ているのだが、これは6月まで続くという。このツアーでは、ラッシュの技術的に非常に高度な1977年のアルバム『Farewell to Kings』の全アルバムを演奏。プライマスも、先だって、5年ぶりになる新譜、3曲入りEP『Conspiranoid』を4月22日にリリースすると発表したばかり。1曲目にくるのは12分に渡る芸術的な作品「Conspiranoia」で、アメリカ政治を席巻する陰謀論を揶揄している。さらに、レス・クレイプールは7月25日、26日の両日オークランドのジャズクラブ、ヨシズでバスタード・ジャズを演奏予定。これらのライブに参加するバンドメンバーには、ギャラクティックのドラマー、スタントン・ムーア、以前もクレイプールに同行したことのあるヴァイブスプレイヤーのマイク・ディロンやサックス奏者のスケリック。そして、アメリカの素晴らしいテレビアニメ作品である「South Park」が25周年を祝ってコロラドのレッド・ロックス野外劇場でイベントを開催するのだが、こちらには創作者のお気に入りであるプライマスとウィーンが参加する。
3月24日、サンフランシスコをベースに活動するバンド、ホット・ランドリーが新譜『Every Day』をリリースする。このグループは3人の女性ボーカルによる安定感のある、若干レトロなロックサウンドで、「ソニックスとアイク&ティナー・ターナー・レヴュー」の融合したスタイルと評されている。
リッキー・リー・ジョーンズが現在ツアーで大きな成功を納めている。いまだ1979年のデビュー曲「Chuck E’s in Love」が一番売れている曲ではありつつ、ツアーアーティストとして高い人気を誇り、アルバムも着実に販売実績を重ねつつ、多くのテレビ番組や映画に曲を提供している。彼女のキャリアは、ベストセラーとなった自叙伝『Last Chance Texaco: Chronicles of an American Troubadour』を発売したことにより新たな高みにたどり着いている。彼女のツアーバンドのリーダーは、元クリッターズ・バッギンのメンバーで、90年代後半に日本で人気を博したドラマー兼パーカッショニストのマイク・ディロン。
彼女の他にも、ベストセラー本を出版することによりツアーを成功させているアーティストに、映画化が確定している『Crying in H Mart』を上梓したジャパニーズ・ブレックファースト(韓国系アメリカ人のミシェル・ザウナーのステージネーム)がいる。また、バンドメンバーの二人が自伝を上梓しているゴーゴーズのキャシー・ヴァレンタインとジーナ・ショックがいる。
ソウライヴのギタリスト、エリック・クラスノーが素晴らしいソロアルバム『Always』をリリースした。このアルバムのジャンルはどちらかというとシンガー・ソングライターのカテゴリーだが、多くのジャズ・ファンク・ロックの要素を含んでいる。また、マルチ・インストゥルメンタリストでプロデューサーのジョー・バガレ、メデスキ・マーティン・アンド・ウッドのビリー・マーティンとのコラボレーションやドラマー、スコット・アメンドーラとのコラボ「Amendola vs. Blades」で知られるオルガン奏者のウィル・ブレーズがこのアルバムに参加している。このアルバムにはボブ・ディランの「The Man In Me」のカバーやアップビートでファンキーな「Lost Myself」などのハイライトがある。また、アルバム・ツアーも開催されていて、セットリストにはジミ・ヘンドリックスの「Power of Love」の素晴らしいカバーバージョンが含まれる。
ジェスロ・タルの新譜『The Zealot Game』がUKチャートで9位となった。彼らが過去50年間、チャートのトップ10入りを果たしていないこと考えると快挙だ!また、彼らはクリスマスアルバム以外のスタジオアルバムをリリースしたのも20年ぶりとなる。このバンドのサウンドは非常にユニークで、フォーク、ロックとプログレロックが混ざったような独特の音質となっている。
また特筆すべきは、リーダー兼ボーカル兼フルート奏者のイアン・アンダーソンが唯一の創立メンバーで、他のバンドメンバーは入れ替わりが激しいことだ。このアルバムの歌詞は非常に道徳的で、宗教アルバムではないものの、多くの聖書にまつわる引用がある。このアルバムの最初の曲は「Mrs. Tibbets」で、曲の一部は広島に原爆を落としたパイロットのポール・ティベッツの妻と、ポールが自分の愛機の名前を取った母、エノラ・ゲイについてとなっている。