高田みどりが遅まきながら1983年に録音されたアルバムにより北米で人気が出ている。
このアルバム『Through the Looking Glass』はアンビエントの名作で、コレクターズにより段々と人気が出て、現在オリジナル版は、音楽データベースサイトDisogsで1枚750ドル(2017年5月レートで約8万4千円)になっている。
このアルバムはスイスのウィー・リリース・ワットエヴァー・ザ・ファック・ウィー・ウォント・レコード(このレーベルは「攻殻機動隊:ゴーストインザシェル」を含む数々のサウンドトラックもリリースしている)やアメリカのパルト・フラッツから再販されている。このアルバムは、高田によるとブライアン・イーノの「Music for Airports」に影響されたと言っていて、テリー・ライリーの影響も聞かれるものだが、元々はクラシックとして発売された。これが高田のソロ・デビューだった。これ以前は、高田はムクワジュ・アンサンブルというグループに所属していた。ここには、著名なシンセサイザー・プレイヤーの松武秀樹や、1984年からアニメーターの宮崎駿とタッグを組んでいた久石譲も所属していた。

デヴィッド・バーンが、ブライアン・イーノと来年リリースになる新譜を製作中らしい。この二人は、1978年にトーキング・ヘッズのセカンド・アルバム『More Songs About Building and Food』で出会い、その後様々なプロジェクトで共同制作している。もっとも有名で革新的で素晴らしかったのは、1981年制作の『My Life In the Bush of Ghosts』だろう。
バーンは、他にも、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーという名前でワープ・レコードで活動しているダニエル・ロパティンともサウンドトラックなどの制作などでコラボレーションしていて、ブライアン・レイチェルも協力したソフィア・コッポラの『The Bling Ring』などが有名。

ディオン(本名ディオン・ディムーチ、77歳)が遅ればせながら『Kickin’ Child』をノートン・レコードから発売することになった。このアルバムは1965年にコロムビアで録音されたが、意見の相違があり日の目を見なかった。プロデューサーはトム・ウィルソンで、同じくウィルソンがプロデュースしていたボブ・ディランのカバーが3曲含まれている。最近は名前を聞くことも少ないが、50年代、60年代の、特に彼の地元であるニューヨークでは絶大な人気を誇っていて、「The Wanderer」「Run Around Sue」などの大ヒット他、数々のヒット曲を飛ばしている。またロバート・ケネディ大統領の暗殺後、「Abraham Martin and John」というエモーショルな曲をリリースし、公民権運動のテーマソングに使われた。また、Mott the Hoopleが録音した反ドラッグの曲「Your Own Backyard」は一時代を築いた。1998年にはルー・リードの推薦でロックの殿堂入りした。このアルバムのライナーノーツはファンで友人のスコット・”トップテン”・ケンパー(ディクテーターズ、デル・ローズ)が書いている。

マイケル・ジャクソンの娘、パリスがポップスターになるべく活動中だ。
歌手としてデビューすることを考えらてていたものの、現在はモデルや女優として活動するべく方向性を調整しているらしい。この身長175センチ、金髪の19歳のマネージャーとして名乗りを上げたのは、ロッド・スチュワートのマネージャーとしてよく知られているアーノルド・スティーフェルで、ベット・ミドラー、プリンス、バングルスやガンズアンドローゼスのマネージメントにも関わっていた。パリスは現在モデルとして契約しており、ハーパーズ・バザー誌の4月号カバーとして登場した。また、北米のテレビ番組「Star」にも5週にわたって登場することが決定している。彼女は、自分の兄弟であるプリンス(若い頃は「ブランケット」というあだ名で呼ばれていた)とは仲が良いが、マイケル自身の兄弟からは距離を置いているという。