LAの音楽アイコン、キム・シャタックが56歳でALSにより亡くなった。キムはロサンゼルスをベースに活躍したマフス(マフは多くの意味を持っている。ぎこちなく扱う、手袋の一種、女性の性器など)の共同創立者、シンガー兼ギタリストとして知られている。マフスはメジャーなレーベルと契約して4枚のアルバムをリリース、その後インディーズに所属。マフスは元々は薄幸のガールズバンド、パンドラ(エレクトラと契約してアルバムをリリースしたが、アルバムが発売される直前にシンガーのポーラ・ピアースが31歳という若さで大動脈瘤で他界した)から生まれたバンドだった。バンドメンバーのキムとメラニー・ヴァメンが一緒にマフスを作った。彼らは南カリフォルニアで特に人気があり、機知に富んだ鋭い歌詞とザクザクしたポップ・パンクサウンドでファンを魅了している。チャートでの成功こそ少ないものの、彼らの曲はテレビコマーシャルに使われ、映画『Clueless』にも起用され、何曲もが他のバンドにカバーされている。キム・シャタックはキュートで楽しい上に怖いもの知らずな態度で業界にたくさんの友人がいる。NOFX、ファーストバックス、ドリーロッツらとの共演や、再結成したピクシーズとの共演などチャンスをその友情から獲得した。マフスの最新アルバム『No Holiday』10月18日にリリース予定だ。安らかに。

リー・ペリーが、アドリアン・シャーウッドのプロデュースによる大好評の『Rainford』アルバムを、ブライアン・イーノとのコラボレーション「Here Come the Warm Dreads」を含むダブの対盤『Heavy Rain』でフォローアップする。12月6日に発売となる。

ドイツのインダストリアル・バンド、KMFDMが新譜『Paradise』をリリースした。リーダーのサシャ・コニエツコはサウンドを常にアップデートし続けていて、ダンス・グルーヴを保ちながらヘヴィなギターサウンドとシンセサイザーのスタブを増強している。このアルバムにはゲストとしてラッパーのオセロット・リンジー、R&Bのヴォーカリストシェリル・ウィルソン、ベーシストのダグ・ウィムビッシュ(リビング・カラー、タックヘッド)や元バンドメンバーでコラボレーターのレイモンド・”PIG”・ワッツが16年ぶりに参加している。