4月3日、イギリスのジャズ・スター、チップ・ウィッカムが最新アルバム『Cloud 10』の特装版を日本のP-ヴァインレコードからリリースする。また、彼は今年のフジロックにも参加するとスマッシュからアナウンスがあったばかりだ。ウィッカムはフルート・サックス両方を演奏するユニークなスタイルで、ユーセフ・ラティーフやファラオ・サンダーズらの「スピリチュアル・ジャズ」や、ロバート・グラスパー、京都ジャズマッシブらの影響を受けている。
以前フジロックにはUKのジャズファンクバンド、ニュー・マスターマインドのサイドマンとして参加、またロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでは同じくゴンドワナレーベルのマシュー・ハルソールと共演している。

東京事変のギタリスト長岡亮介(別名 浮雲)とausことフラウレーベルのチーフであるフクゾノヤスヒコが『Layland』と題した素晴らしいEPをリリースした。このアルバムには幅広い音楽の影響が見られ、日本だけでなく海外でも好評を博している。

5月24日から26日、ヘイリー・ローレンがコットンクラブでライブを行う予定だ。演目としては、4月12日にヴィクターから発売となる新アルバム『Dreams Lost and Found』からの曲がメインになると見られる。
ヘイリーはアルバムからすでに3枚のシングルをリリースしており、3枚目は英語バージョンの「上を向いて歩こう」となる(英語表記は「Sukiyaki(You Took Your Love Away From Me)」)。彼女の使用している英語歌詞は1980年にヒットしたテイスト・オブ・ハニーのバージョンだが、よりスウィングのテイストを加えたポップ・ジャズ・アレンジとなる。

東京をベースに活動しているDJ・ポッドキャスター・ジャーナリストのジェームズ・キャッチポールと彼のジャズ友であるDJ大塚広子が、キックスターターでファンドレイジングを始めた。映画業界で働いていたオーナーの吉田氏が1970年代に開店したジャズ喫茶「映画館」を購入するためだ。このバーでは素晴らしいサウンドシステムで2500枚ほどのコレクションが楽しめるが、設備のアップグレードが必要となっている。
ご興味のある方は、ぜひキックスターターの該当ページをチェックしてみてほしい。

https://www.kickstarter.com/projects/eigakanproject/eigakan-jazz-kissa-project?ref=nav_search&result=project&term=Eigakan

米国議員らが大人気アプリTikTokの売却を、オーナーのバイトダンスに迫る法案を議会で承認し、議論を呼んでいる。
米議員らが問題視しているのは、この会社が中国共産党の管理下にあり、米国ユーザーのデータを収集したり、共産党に都合の良いプロパガンダを優先的に広めるためのアルゴリズムを加えることが可能という点だ。現在すでに軍関係者の多くはTikTokの使用を禁止されている。
音楽業界でも、現在TikTokが最も影響力の強いメディアであるため、これは大きな話題となっている。
現在TikTokが売却された場合購入の意思を示しているのは、極右であるトランプ支持者のみである。

英国のサックス・フルート奏者兼作曲家のチップ・ウィッカムが最新アルバム『Cloud 10』(日本版は拡大バージョン)がP-Vineより4月2日日本でリリースされる。ウィッカムののんびりとしたオルタナ・ジャズは、ファラオ・サンダースやユーセフ・ラティーフらのスピリチュアル・ジャズスタイルを彷彿とさせつつ、京都ジャズマッシブやロバート・グラスパーを思わせる趣味の良いグルーヴも感じさせてくれる。
ウィッカムはスペイン・UK・中東それぞれに活動のベースがあり、UKではオルタナ・ジャズのセンセーションと呼ばれたゴーゴーペンギンの所属するゴンドワナレーベルからリリースする。
彼のファンは多く、現在スポティファイでは月に10万を超えるリスナーを獲得している。

全てのロック・ミュージックファンは、自らを「ロックンロールの立役者」と呼ぶ新しいリトル・リチャードのドキュメンタリー映画『Little Richard: I Am Everything』によって勇気付けられるだろう。熱狂的で、複雑で、奇抜で、素晴らしい、パン・セクシュアルなシンガー兼ピアニスト兼作曲家は、このジャンルの確立に多大な貢献をしていることがわかる。リチャードは14歳にしてプロの音楽家となり、ルイス・ジョーダンの曲をドラアグ、またはヴォードヴィルのショーで演奏した。1955年、まだバスの集合停留所で皿洗いをしている際に「Tutti Frutti」という曲がヒットした。これは、彼が書いたゾッとすると同時にユーモアに溢れた曲の洗練されたバージョンだった。この曲から続けて「Long Tall Sally」「The Girl Can’t Help It」「Lucille」など連続でヒットをとばす。彼のパワフルで鮮やかな性格も人気を後押しし、多くの曲がロックのスタンダードとなった。