Y&Tのリズム・ギタリスト、ジョーイ・アルヴィスが63歳で他界した。2011年にベーシストのフィル・ケネモア、昨年ドラマーのレオナード・ヘイズが逝去しているので、彼が死んだことで、Y&Tのオリジナルメンバーはシンガーでギタリストのデイヴ・メニケッティだけになる。
Y&Tは1974年にオークランドで結成され、Yesterday & Todayというバンド名で1976年に初アルバムをレコーディングした。バンド名の由来は、ビートルズの同名のアルバム。このハードロックバンドは、世界中で400万枚を超えるアルバムを販売した。

エンターテイメント業界の伝説、アーヴィング・アゾフが『Classic West』と呼ばれ、噂になっているイベントをロサンジェルスのドジャー・スタジアムで、7月の15日から16日にかけて、またニューヨークのシティ・フィールドで7月の29日から30日に企画していることがわかった。イベントの名前でわかるように、イーグルス、フリートウッド・マック、スティーリー・ダン、ドゥービー・ブラザーズ、アース・ウィンド・アンド・ファイア、ジャーニーなど、クラシック・ロックの巨人達が参加する予定。

元バウハウスのヴォーカリスト、ピーター・マーフィーがファンにとって非常にエキサイティングで珍しい計画を発表した。
マーフィーは、サンフランシスコのザ・チャペルで滞在型のプロジェクトを行う。この間、15回のパフォーマンスを行い、彼の音楽人生を網羅する。各夜、アルバム1枚分の価値のあるライブを行う予定だが、最後の2夜については内容は発表されていない。ライブは6月20日から7月14日にかけて行われ、チケットは3月13日から発売される。

毎年恒例の音楽フェス、テキサス州オースティンで開催されるサウス・バイ・サウスウエストの開幕が迫っている。例年通り、1000人以上いる参加者には日本人バンドも含まれている。その中でも期待が高いのはベテランの東京スカパラダイスオーケストラ(結成27年目にしてなお意気軒昂で、SXSWの前にはLAのレゲーフェスでの演奏も決まっている)、UKのダムナブリー・レコードから新譜を発売、ラジオで取り上げられ話題になった京都のガールズパンクバンドおとぼけビ〜バ〜。他にもジャパン・ナイト・ツアーが北米各地の会場で開催され、ソニーがイチオシのガールズグループ、チャイがヘッドライナーとして予定されている。

ジャズファン必見のドキュメンタリー映画が今年2作公開される。
一つは『Bill Evans: Time Remembered』で、制作に8年の歳月をかけ、たくさんのインタビューと当時の写真を使用。彼の姪で「Waltz for Debby」のモデルとなったデビーや多くの批評家から絶賛されている。
もう一つは『Bill Frisell, A Portrait』で、多くの顔を持つこのギタリストに迫る。こちらには、ポール・モチアン、ジョー・ラヴァーノ、ボニー・レイト、ジム・ホール、ジョン・ゾーン、ジャック・ディジョネット、ロン・カーターなど多くの大物との映像が使われている。

NY発のレトロ・ポップ・パンクのガールズバンド、ベイビーシェイクスが3月に来日、8公演を行う予定。東京では3月17日と26日シェルターにて。3月8日には、彼女らの新譜『Turn It Up』が発売された。

3月18日、サンフランシスコで、大学時代をベイエリア(オークランドとバークレイ)で過ごした日本人ラッパーShing02が、彼のコラボレーターだったNujabesの追悼イベントを行う。Nujabes(瀬葉淳)のアメリカでの人気は驚異的で、その理由としては彼が楽曲を提供したアニメ『サムライチャンプルー』がアメリカ国内でカルト的人気を誇っていることがあげられる。NujabesのFacebookページには、英語でのファンの書き込みが大半を占め、23万を超えるフォロワーが未だに存在している。

LAのメタルバンド、ラットが再結成し、5月10日から14日には来日ライブを行う。
1976年、ミッキー・ラットとして最初に結成(名前の由来は、ロバート・アームストロングによるミッキー・マウスのパロディ)。1982年に北米とイギリスでインディーズとしてリリースされた最初のEP前1年ほどは、このヒットメーカーたちもうまく馴染まなかったようだが、このEPがメジャーデビューアルバム『Out of the Celler』へ、そしてそのシングル「Round and Round」や「Wanted Man」などの爆発的な人気につながり、百万枚を超えるセールスを記録。スティーヴン・パーシーのブルージーな声と端麗な容姿、速く激しいギター、そしてセクシーな女性たちとのビデオは大ヒットとなり、ラットのセカンドアルバム『Invasion of Your Privacy』もトップテン入りした。サードアルバム『Dancing Undercover』は期待外れと言われながらも百万枚を売り上げ、1987年のポイゾンとのツアーはその年最大のツアーとなった。他にもマディソン・スクエア・ガーデンや東京ドームでのコンサートなど、多くの成功を収めている。しかし、バンドは徐々に問題に直面していく。1991年には日本ツアーの途中でギタリストのロビン・クロスビーが薬物濫用でクビになり、その後メンバーはそれぞれの道を模索することになる。そこからは状況は悪くなるばかりだった。1997年から、何度も再結成しては失敗し、メンバー同士の法廷沙汰が勃発。2001年にはギタリストのクロスビーがヘロインの過剰摂取で死亡した。現在のバンドは、長期メンバーのパーシーと、ギタリストのウォーレン・デ・マルティーニ、ベーシストのフアン・クルーシェに、クアイエット・ライオットで有名になったギタリストのカルロス・カヴァーゾ。

歌手のヴァレリー・カーターが64歳で他界した。カーターは、「ウエストコースト・ミュージック」と呼ばれるムーブメントの一部で、ジャクソン・ブラウン、リトル・フィート、ロンシュタット、ジェームズ・テイラーなどの、50を超える大手レーベルからリリースされた曲のバックコーラスとして活躍した。
彼女の歌手デビューはハウディ・ムーンというトリオだが、1974年に1枚のアルバムを上梓するに止まる。このアルバムはリトル・フィートのローウェル・ジョージのプロデュースで、彼はカーターの最初のソロアルバム『Just A Stone’s Throw Away』も手がけた。このソロアルバムには、人気のファイブ・ステアステップスのリメーク曲「Ooh Child」も含まれる。
カーターは、日本ではカルト的な人気を誇っており、日本限定のライブアルバムも発売されている。バックコーラスや、カバーで有名だが、ソングライターとしても成功しており、ジュディ・コリンズ、ジャクソン・ブラウン、ブラザーズ・ジョンソンやアース・ウィンド・アンド・ファイアにも楽曲を提供している。

こちらも昨年末のニュースだが、LAをベースに活動するシンガー・ソングライターのニコレット・スミスが、非常に親密で、ソウルフルな活動をしている。彼女は年末にiTunesとスポティファイにニューシングル「Beasts Bigger Than Me」と、レナード・コーエンの「Hallelujah」のカバーをYou Tubeにアップしている。