ビヨンセ、今度はエタ・ジェームス役に挑戦!

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ビヨンセが、チェス・レコードの軌跡を描いた新作映画「キャディラック・レコード」でエタ・ジェイムスを演じることが明らかになった。“ドリーム・ガール ズ”のモデルがシュープリームスだったように、今作“キャディラック・レコード”のモデルとなっているのは、ロックンロールの誕生に貢献したシカゴのチェ ス・レコードだ。

チェス・レコードは、1950年にポーランド系ユダヤ人移民だったレナールドとフィル・チェスによって創設された。当 時、地元で盛んだったエレクトリファイド・ブルースのレコーディングの質を向上させたいと願った2人は、独創性豊かだったマディ・ウォーターズ、ホウリ ン・ウルフ、リトル・ウォーター、ソニー・ボーイ・ウィリアムソン、そして後にチャック・ベリーやボー・ディドリーらロッカーと契約を結ぶ。

エ タは1950年代から60年代にかけて大成功を収めるが、チェスを去った後はドラッグ依存症や肥満などトラブルの耐えない人生を歩んでいく。それでもエタ は常に他のミュージシャン達からの尊敬を集める特別な存在だ。フリートウッド・マックは「シルバー・ヒールズ」で彼女のことを歌い、ジャニス・ジョプリン (「テル・ママ」)、ロッド・スチュワート(「アイド・ラザー・ゴー・ブラインド」)、クリスティナ・アギレラ「アト・ラスト」)を始め多数のアーティス トが彼女の楽曲をカバーしている。

コカコーラ社とイギリスのビールメーカーのジョン・スミスのテレビCMに「アイ・ジャスト・ウォンナ・ メイク・ラヴ・トゥ・ユー」のオリジナルバージョンが起用されたのがきっかけとなり、エタのキャリアは再び軌道に乗りつつある。あのアギレラも最も好きな 歌手にエタの名前を挙げているほどだ。今回エタを演じるビヨンセは、エグゼクティヴ・プロデューサーとしても作品に参加している。