それぞれ収録楽曲とアートワークが異なるノラ・ジョーンズの5曲入りEP『ライヴ・イン・2007』3タイトルが、各600円というお手頃価格でデジタル配信限定リリースされた。

多大な尊敬を集めるレコード・プロデューサーのテッド・マセロが享年82歳で他界した。元々サックス奏者だったマセロは、ジュリアード音楽院を卒業後まも なくチャールズ・ミンガスやテディ・チャールズらと音楽活動を始める。その後はコロムビアのお抱えプロデューサーとして、J.J.ジョンソン、デイヴ・ブ ルベック、セロニアス・モンク、そしてブロードウェイ・メンバーでレコーディングされたアルバム『コーラス・ライン』のレコーディングを手がける。 1975年にコロムビアを去ってからは、ロバート・パーマー、ラウンジ・リザーズ、DJロジックなど広範囲に渡るアーティスト達と活動を行う。その中でも 彼の代表作と言えるのが、レコーディング、編集、プロデュースを手がけたジャズの巨匠マイルズ・デイヴィスの名作『ボッチズ・ブリュー』と『イン・サイレ ント・ウェイ』だ。

先週末、ジャーニーが新ヴォーカルのアルネル・ピネダを迎えて初となるライヴをチリで行った。ペネダはつい最近まで祖国フィリピンでバンド活動をしていた シンガー、ユーチューブで彼のパフォーマンスに惚れ込んだジャーニーは、ジェフ・スコット・ソトを解雇しペネダに参加を要請。バンドにとって1970年の 結成から通算7人目のヴォーカルだったソトの在籍期間はわずか6ヶ月で終わりを迎えた。1977年から87年まで同バンドのヴォーカルとして、ヒット曲の 数々を歌った(1996年のアルバムにも参加)スティーヴ・ペリーの脱退後の活動はぱっとしないままである。彼のリリースはソロ・アルバム2枚と、最近で はジャーニーの前身的バンドのデモ音源や未完成ソロ・プロジェクトを収録した『グレイテスト・ヒッツ・アンド・ファイヴ・アンリリースド』(1998)に 止まっている。同バンドに結成時から在籍しているのはギタリストのニール・ショーンのみ。同じく創設メンバーで1986年に解雇されたロス・ヴァロリー は、どうやらバンドとよりを戻したらしく活動を再開している。

日 本を代表するマックス級ロックンロール・バンド、マキシマム・ザ・ホルモンが3月1日より初のアメリカ公演に挑む。ボストン出身のドロップ・キック・マー フィーズと4公演をこなした後、カナディアン・ミュージック・ウィークに出演するため北上する予定だ。マキシマムの知名度は、アニメ「デスノート」のテー マ曲を通してアメリカでも広がってきている。

デビュー・アルバムがゴールドディスクを獲得したことで、グラミー賞の最優秀新人賞にノミネートされていたアメリカンのポップ・パンクバンドのパラモア が、ヨーロッパツアーの予定をキャンセルした。キャンセルの理由は“プライベート上の問題と向き合うため”らしいが、一部の間ではバンドが解散寸前の危機 にあると噂されている。ギタリストのジョッシュ・ファロは、以前からメディアがバンド全体ではなく、女性メンバーのヘイリー・ウィリアムズのキュートな ルックスとオレンジ色の髪ばかりに注目していると不満を訴えていた。バンドはこの“問題”を乗り越え、4月からは彼らのヒーローであるジミー・イート・ ワールドと2ヶ月間のアメリカツアーをスタートさせると断言している。

昨 晩、ニューヨークのアップル・ストアで行われたリンキン・パークのアフターアワー・ライヴの映像及び音源がデジタル配信限定で3月にリリースされる予定 だ。ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでは、今夜コヒード&カンブリアのオープニング・アクトと共にリンキンの13日間アメリカツアーがス タートする。

コー ルドプレイの通算4枚目となる最新アルバム(タイトルは未定)が完成し、夏の初め頃にリリースされる予定だ。同アルバムのプロデュースには、バンド以外に ブライアン・イーノとマーカス・ドレイヴスが参加している。日程はまだ公表されていないが、バンドは今後アメリカとヨーロッパ、そして恐らく日本にもツ アーで訪れる予定だ。

ビヨンセが、チェス・レコードの軌跡を描いた新作映画「キャディラック・レコード」でエタ・ジェイムスを演じることが明らかになった。“ドリーム・ガール ズ”のモデルがシュープリームスだったように、今作“キャディラック・レコード”のモデルとなっているのは、ロックンロールの誕生に貢献したシカゴのチェ ス・レコードだ。

チェス・レコードは、1950年にポーランド系ユダヤ人移民だったレナールドとフィル・チェスによって創設された。当 時、地元で盛んだったエレクトリファイド・ブルースのレコーディングの質を向上させたいと願った2人は、独創性豊かだったマディ・ウォーターズ、ホウリ ン・ウルフ、リトル・ウォーター、ソニー・ボーイ・ウィリアムソン、そして後にチャック・ベリーやボー・ディドリーらロッカーと契約を結ぶ。

エ タは1950年代から60年代にかけて大成功を収めるが、チェスを去った後はドラッグ依存症や肥満などトラブルの耐えない人生を歩んでいく。それでもエタ は常に他のミュージシャン達からの尊敬を集める特別な存在だ。フリートウッド・マックは「シルバー・ヒールズ」で彼女のことを歌い、ジャニス・ジョプリン (「テル・ママ」)、ロッド・スチュワート(「アイド・ラザー・ゴー・ブラインド」)、クリスティナ・アギレラ「アト・ラスト」)を始め多数のアーティス トが彼女の楽曲をカバーしている。

コカコーラ社とイギリスのビールメーカーのジョン・スミスのテレビCMに「アイ・ジャスト・ウォンナ・ メイク・ラヴ・トゥ・ユー」のオリジナルバージョンが起用されたのがきっかけとなり、エタのキャリアは再び軌道に乗りつつある。あのアギレラも最も好きな 歌手にエタの名前を挙げているほどだ。今回エタを演じるビヨンセは、エグゼクティヴ・プロデューサーとしても作品に参加している。

昨日開催されたブリット・アワードで、最優秀英国女性アーティスト賞にケイト・ナッシュ、最優秀英国男性アーティスト賞にマーク・ロンソン、最優秀英国バ ンド賞にアークティック・モンキーズの面々が選ばれた。また今年から始まったクリティックス・チョイス賞(まだアルバムをリリースしていない新人に与えら れる有力メディアからの投票により決まる賞)がアデルに贈られた。白人ソウル・シンガーソングライターのアデルは、最近ではシングル「チェイシング・ペイ ヴメンツ」で1位を獲得している。アデルが最も影響を受けたアーティストに挙げているのは、エラ・フィッツジェラルドとエタ・ジェイムスだ。

1年間の活動休止期間中にあるレッチリのドラマー、チャッド・スミスが様々なプロジェクトで活躍中だ。その中でもスミス自身が率いる楽しさ炸裂スーパーグ ループのチキンフィート(メンバーはサミー・ヘイガー、ヴァン・ヘイレンのベーシストのマイケル・アンソニーとギタリストのジョー・サトリアーニ)、ハー ドロック・ベーシスト/シンガーのグレン・ヒューズ(トラペーゼ、ディープ・パープル、ヒューズ/スラル、ブラック・サバス)の最新アルバムへの参加、ま た4月に東京公演が予定されているインストバンドのボンバスティック・ミート・バッツでの活動に注目が集まっている。